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平成10年12月 決算特別委員会−12月03日-01号

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  1. 茅ヶ崎市議会 1998-12-03
    平成10年12月 決算特別委員会−12月03日-01号


    取得元: 茅ヶ崎市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-03
    平成10年12月 決算特別委員会−12月03日-01号平成10年12月 決算特別委員会 平成10年12月3日 決算特別委員会                 午前10時00分開議 ○委員長(岩本一夫) 決算特別委員会を開会する。  昨日の会議に引き続き、審査を行う。 ◎収集事務所長 昨日、新倉委員に衛生費のパッカー車購入単価を350万円と答弁したが、それは平ボディーダンプの価格で、パッカー車は540万円である。慎んでおわび申し上げるとともに、訂正を願いたい。 ○委員長 さよう訂正いただきたい。  款8土木費に入る。  説明を求める。 ◎財政課長 176ページ、款8土木費項1土木管理費目土木総務費は、道水路の境界確定など土木事務に要する経費を執行したものである。  178ページの目2建築指導費は、建築指導事務及び生け垣奨励危険ブロック塀の解消に要する経費を執行したものである。  項2道路橋りょう費目道路橋りょう総務費は、道路橋梁事務全般に要する経費を執行したものである。  180ページの目2道路維持費は、道路の損傷に伴う舗装修繕及び占用工事に伴う路面復旧並びに市内各所の道路整備工事など道路の維持管理に要する経費を執行したものである。  182ページの目3道路新設改良費は、狭隘道路の整備、市内各所の道路の舗装及び市道0203号線などの道路改良並び矢畑萩園線の歩道設置のほか、斎場及び県立公園に関連する北部地区の道路の新設改良などに要する経費を執行したものである。なお、183ページの節15工事請負費の不用額5010万2250円の主なものは、芹沢小林線における発生残土を他事業に再利用したため生じたものである。また、185ぺージの節22補償補填及び賠償金の繰越明許費3033万4724円は、市道0203号線道路改良における用地買収に係る借地人及び借家人の移転に日時を要したため、事業費の一部を翌年度に繰り越すため設定したものである。  184ページの目4橋りょう維持費は、市内各所の橋梁の維持に要する経費を執行したものである。  項3河川費目1河川総務費は、河川の管理事務全般に要する経費を執行したものである。  186ページの目2河川管理費は、駒寄川の改修並びに各河川の流路整備、除草及びしゅんせつに要する経費を執行したものである。
     目3水路管理費は、市内各所の水路の新設改良及び維持補修並び円蔵緑地ポンプ場の建設に要する経費などを執行したものである。  188ページの項4都市計画費目都市計画総務費は、相模線新駅設置検討調査都市景観基本計画の策定及び国道1号茅ヶ崎地下横断歩道建設並びに下水道事業特別会計に要する経費などを執行したものである。なお、191ページの節28繰出金の不用額は、下水道事業特別会計の収支状況を考慮して執行したため生じたものである。  190ページの目2土地区画整理費は、香川・下寺尾地区土地区画整理の促進に要する経費などを執行したものである。なお、191ぺージの節19負担金補助及び交付金の繰越明許費6944万8000円は、西久保土地区画整理事業において区域内の家屋移転に日時を要し、道路築造工事が完成しなかったため、事業費の全額を翌年度に繰り越すため設定したものである。  目3街路事業費は、柳島小和田線及び辻堂赤羽根線の整備工事及び用地購入などに要する経費を執行したものである。なお、193ページの節22補償補填及び賠償金の事故繰越し3092万1978円は、辻堂赤羽根線街路事業において支障物件の除却に日時を要し、年度内完了が見込めないため、事業費の一部を翌年度に繰り越したものである。  192ページの目4緑化推進費は、森林病害虫の防除、市民の森の管理及び清水谷の保全のほか、緑のまちづくり基金への積み立てに要する経費などを執行したものである。  194ページの目5公園費は、市営プール、茶室・書院及び氷室椿庭園の管理運営に要する経費などを執行したものである。  196ページの目6駅周辺整備費は、駅北口広場周辺道路整備に向けての用地購入及び整備工事並びに駅エレベーター・エスカレーターの管理に要する経費などを執行したものである。なお、197ページの節15工事請負費継続費逓次繰越5億3974万2420円は、駅北口広場整備工事に係る未執行額を翌年度に使用できる旨を設定したものである。また、節22補償補填及び賠償金の事故繰越し5070万7230円についても、茅ヶ崎駅自由通路改良事業において工事協定の締結に日時を要し、事業用地内の物件除却がおくれ年度内の完了が見込めないため、事業費の一部を翌年度に繰り越すため設定したものである。  項5住宅費目1住宅管理費は、各市営住宅の管理運営及び維持補修に要する経費を執行したものである。  196ぺージの目2住宅建設費は、松林地区の高齢者向け住宅の建設に要する経費を執行したものである。  以上、土木費の支出総額は120億7215万5044円で、予算現額に対し89.9%の執行率となったものである。 ○委員長 項1土木管理費と項2道路橋りょう費の176ページから185ページまでの2項を一括して質疑を受ける。 ◆新倉弘保 委員 179ページの生け垣奨励及び危険ブロック塀等対策事業費は、この事業のおかげで市内の狭隘道路が広がり、また危険塀がなくなり、大変結構な事業だが、改修率が少ない。今後このまま推移していくのか、ある程度時期が来たら打ち切るのか。 ◎建築指導課長 平成3年から市内の危険なブロック塀について助成金を交付して改修に努めており、9年度末までに改修すべきと思われる5033件のうち助成金を受けて818件が改修されている。そのほか自主的な改修が1000件あり、全体で1800件、36%程度改修されている。ここにきて助成費が下がっていることにより若干改修が進まない状態だが、このまま一定期間、助成していきたい。 ◆鐘ケ江洋子 委員 183ぺージ、道路新設改良費矢畑萩園線歩道設置事業について、歩道の用買率は今どのくらいか。 ◎道路管理課長 新鶴嶺橋から東側の部分で、公社を含めて50%程度の買収率である。 ◆鐘ケ江洋子 委員 あそこは歩道が高いので、少し改良して道路側を盛り上げているが、全部水平になるようにするのか。 ◎道路管理課長 歩道の整備は平成10年度から入る。整備計画では車道と歩道がフラットな道路形態にしたい。 ◆鐘ケ江洋子 委員 歩道の上に水路のふたが乗っている場合、水路の処理はどうするのか。 ◎道路管理課長 道路排水については車道側にスリット側溝を設置する。 ◆鐘ケ江洋子 委員 歩車道がフラットになると排水路はどのように使われるのか。 ◎理事・建設部長 基本的な考え方は、U字型側溝をなくし、表面はL型で下に管を入れるエルマル方式をとっていきたい。それは場所によって変わってくる。側溝の上に1本線が入るスリット側溝というものもある。 ◆鐘ケ江洋子 委員 新鶴嶺橋より先の西側については、3年ほど前、今の形態で水路もそのままで改修した経過があり、大変危険である。見通しのないままそういう事業をするのは理解できなかったが、今後の見通しを聞きたい。 ◎道路管理課長 新鶴嶺橋から西側は相当先の施行になる。今現在は第1期工事として東側を重点にしている。第2期工事として西側を整備するが、第1期工事と同様の考え方で整備していきたい。 ◆鐘ケ江洋子 委員 185ぺージ、鶴嶺八幡宮参道整備事業613万2000円の内容を聞きたい。 ◎道路管理課長 参道の基準測量を実施したもので、参道と言われる部分と隣接地との境界確定作業を行ったものである。 ◆鐘ケ江洋子 委員 その結果は隣接地の地権者に確認したか。 ◎道路管理課長 神社、隣接地所有者、茅ヶ崎市の3者立ち会いのもとに境界確定作業を行った。 ◆鐘ケ江洋子 委員 境界確定は後年にさまざまな問題が起きる。きちんとくい打ちをして公図と照らし合わせたり、確認の書類を残したりしたのか。 ◎道路管理課長 くいは確実に入っている。道路予定地、参道、民地との境界は丈量地によって確定している。 ◆鐘ケ江洋子 委員 あの参道の整備については問題が山積しているが、今後の見通しはどうか。 ◎道路管理課長 あの道路は歩行者や通過車両が非常に多く、行政として整備するという内部的な意思決定はしており、本市道路の大きな1つの課題と考えている。また、あの参道は市の文化財に指定されており、文化財保護委員会などとも調整を図らなければならない。現在、参道の所有者である鶴嶺八幡社等関係機関との折衝、協議はしているので、できるだけ早く整備したい。 ◆鐘ケ江洋子 委員 文化財保護委員会との調整は済んでいると聞いているが、どうか。  また、境界確定で住民との話し合いはどうなっているのか。 ◎道路管理課長 参道の役員と、整備を進めていくという合意はしている。この問題は単に地域の問題ではなく、神社庁の財産処分の決定について了解を得なければならない。行政側としては準備作業に努力しているが、今現在は話し合いの段階である。基本的な方向が決まったということではなく、ただその方向性で進もうという合意ができている状況である。市民との直接的な話し合いは今現在していないが、電話や窓口でこの件について話をする方が相当多い。市としてもはっきりしたことは言えないので、現状を説明している。 ◆鐘ケ江洋子 委員 交渉に大変難しい問題があることは承知しているが、この参道は茅ヶ崎市民全体の財産だと思う。都市景観基本計画の中でも緑のベルトという位置づけがされた。担当課だけに任せるのではなく、もう少し広範な協力体制なり市の強い姿勢を出すべきで、いつも同じところで堂々めぐりをしている感じがある。市として強い希望を出して交渉に当たってほしいが、どうか。 ◎理事・建設部長 来年度、権原の取得をして道路認定の手法をとっていきたい。その後、詳細設計に基づいて最終的な道路の形を決めたい。 ◆西沢良春 委員 参道の松並木と道路と住民に対する都市整備という面でどのようなデザインをかいているのかが見えてこないが、どうか。 ◎理事・建設部長 基本的には現在の参道のイメージを壊さないという考え方である。計画線によってある程度、松を伐採しなければならないが、これについては文化財保護委員会と協議が必要だと思う。 ◆西沢良春 委員 通行可能な道路部分だけ整備をして終わってしまうのではないか。せっかく参道という形があるなら、一部交通規制も含めて松並木とどうするかを考えないと、ただ単に用地がなかったので参道が道路になってしまったのでは問題がある。教育委員会でもいろいろ意見が出ている気がするが、その辺の調整が見えてこない。もう少し設計に入る前に考え方を詰めておく必要があるのではないか。 ◎理事・建設部長 松の保護については教育委員会とも協議済みである。将来的な管理の部署についても協議している。また、この参道で全部の交通を処理しようという考え方は持っていない。新国道線の現在できている部分、富士見橋から通る南北の道路もいろいろ検討した中で整備を行っていきたい。 ◆西沢良春 委員 180ぺージの道路維持費について、委託料の不用額180万円の内容を聞きたい。 ◎道路管理課長 入札の残である。 ◆西沢良春 委員 工事請負費の不用額も同じか。 ◎道路管理課長 これも入札の残と、一部事業の執行を取りやめた。金額的にはそれほどでもないが、焼却場の爆発事故等により予算を一部凍結したものである。 ◆西沢良春 委員 ほかの項では行政改革の部分で工事請負の入札の仕方で外したという話が出るが、この不用額はそういうことではないということか。 ◎道路管理課長 道路維持費工事請負費以外のものについてか。 ◆西沢良春 委員 工事請負費の請負の形についてである。 ◎道路管理課長 入札残と、それ以外に工事の執行を一部とめたものである。 ◆西沢良春 委員 工事請負の入札の仕方等で予定をした工事から不用額が出てきたということではないのか。 ◎道路管理課長 そうである。 ◆西沢良春 委員 確かにこういう時期なので不用額を出して行政改革をするのは認めるが、道路維持費道路新設改良費については、市民からまだかなり修繕の依頼があると思う。そういう部分については十分対応したのか。 ◎道路管理課長 そういう要望についてはできる限り即時対応する体制をとっている。 ◆西沢良春 委員 そういうものに対応した結果でも平成9年度はこれだけ不用額が出たという認識でよいのか。 ◎道路管理課長 そうである。 ◆柾木太郎 委員 183ぺージの狭あい道路整備事業は、金額的には昨年相当な額が上がっていたはずで、本年も1800万円ほど上がっていると思う。平成9年度はどのくらいの成果があったのか。 ◎道路管理課長 有償譲渡、無償譲渡、無償使用を含めて458件である。 ◆柾木太郎 委員 狭隘道路と生け垣の事業は密接な関係があると思う。昨年、生け垣についてはPRを強化していくという答弁があったが、ほとんどが狭隘道路の部分から発生しているのではないか。 ◎道路管理課長 平成9年度実績458件の中で、危険ブロック、あるいは危険物件がなくてもセットバックによって自主的に下がっていただいた件数は122件である。 ◆柾木太郎 委員 かなりそのように感じていた。生け垣の事業は補助が下がってきているので、この辺を十分活用しなくてはいけないのではないか。また、ある程度は狭隘道路整備に協力していただけるが、一部残ってしまうところにはどのような対応をしているのか。 ◎道路管理課長 この制度があることは市民の大多数が認識しているので、窓口においてトラブル等はない。相当安い価格で提供していただく形になるので、中には嫌だと言う方もいるが、説得して協力をお願いしている。長期になってしまったり、受け付けから完結するまでに年度を経過するもの等もあるので、未処理がないように努力している。 ◆柾木太郎 委員 その際、何軒か協力いただくわけだが、コストを考えると、まとめてきれいに舗装する作業が必要になる。市民から、協力したのに一向に穴があいたままだという話がよくあり、担当からよく説明してほしいと思うが、どのように理解してもらうつもりか。 ◎道路管理課長 セットバックしていただいたところはできるだけ早い期間に整備することが望ましい。ただ、この道路整備は年に数回に分けて出しているので、すぐできるということではない。完成時期については、セットバックしていただいた方に周知し、理解を得なければならないと思う。また、道路整備には予算が伴うわけで、どうしても年度末に厳しくなると予算を翌年度に繰り越してしまう状況もあるが、全体の予算の中で対応できるものであれば、予算流用等によって工事費に費用を振り向けて、弾力的に整備をしていきたい。事実そのようにやっているが、市民から見てまだ不十分な面があるということで、これからも努力したい。 ◆鐘ケ江洋子 委員 セットバックのときに個人宅の汚水ますや地下埋設が同時に工事できていないと聞くが、下水道との調整はできているのか。 ◎下水道管理課長 事業の契約ができて終わった時点で図面等をいただいている。当初概算設計の中で前期何カ所、後期何カ所と発注しており、連絡等の都合で多少おくれることもあるが、極力早く処理している。 ◆鐘ケ江洋子 委員 その辺について、わかりやすい説明を地権者にしていただきたい。 ◆山下孝子 委員 183ぺージ、市道改良事業費の上赤羽根堤線道路改良赤羽根中学校の通学路になっているところを改良しているが、進捗状況はどうか。 ◎道路建設課長 新湘南国道から赤羽根中学校の上の小沢牧場までを第1期事業として進めているが、用地買収率は53%ほどである。 ◆山下孝子 委員 過日、30分ほど車の数を数えたところ、上り下り合わせて500台ぐらいだった。歩道も完了していないし、一刻も早く改良を進めるべきだと思う。左側に歩道ができているが、この先の計画はどうなっているのか。 ◎道路建設課長 宝積寺入り口から小沢牧場までは、あと2人の地主を買収すれば終わる。1軒は地主が亡くなられ、相続の関係でおくれそうだが、もう1軒については了解が得られている。 ◆山下孝子 委員 地権者があって道路をつくるのは難しく、長い取り組みだと思う。取り組みをもう一歩進める部分で見通しを聞きたい。 ◎道路建設課長 あと2軒の用地買収が終わったら、至急本整備を進めていきたい。 ◆加藤大嗣 委員 今買収して歩道もつくっているが、それは西側の部分である。東側は何も手をつけないのか。 ◎道路建設課長 用地買収が終われば両側に歩道を設置する予定である。 ◆加藤大嗣 委員 東側もやるということか。 ◎道路建設課長 両側に2.5メーターずつの歩道をつける予定である。 ◆加藤大嗣 委員 西側の道路から坂を上がって渡るのに大変危ない。下の方も上赤羽根堤線と宝積寺の交差点で家に突っ込んでしまった車があり、信号もつけてほしいという声も聞いている。ぜひ東側にもしっかりした歩道を設置してほしい。 ◆内田品子 委員 182ぺージの道路新設改良費で、新国道線の平成9年度における事業は国の事業だからここに載っていないのか。 ◎道路建設課長 新国道線は都市計画道路なので都市計画費になる。ただし、前年度については予算はない。 ◆内田品子 委員 185ぺージ、道路プログラム策定事業費493万5000円のプログラムの中身を聞きたい。 ◎道路建設課長 平成9年度で第11次道路整備5カ年計画が終了し、10年度より第12次道路整備5カ年計画が始まるので、それに伴ったプログラムを作成したものである。 ◆内田品子 委員 どういう中身のプログラムをつくったのか。 ◎道路建設課長 これから整備していく道路の順番、その道路をつくるのにどの程度の利便性があるかというのをまとめてある。 ◆内田品子 委員 このプログラムの作成は委託か、職員がやられたのか。 ◎道路建設課長 委託であるが、市の職員も入って一緒に検討した。 ◆内田品子 委員 予算でこの問題が出されたとき、委託に出さずに職員で検討すべきと思ったが、平成9年度は委託業者と職員でどのようなことが検討されたのか。 ◎道路建設課長 予算は800万円いただいたが、市の職員ともろもろの資料と、半額近い493万円で委託を進めてきた。 ◆加藤大嗣 委員 183ぺージの市道改良事業、市道0203号線道路改良で計上されているのは3億6325万8157円だが、説明書との差額が108万5376円出るのはなぜか。また、高田萩園線道路改良も5万8104円違うが、これは何か。 ◎道路建設課長 主要な施策の成果に関する説明書には事務費が入っていない。 ◆加藤大嗣 委員 市道0203号線で108万円の事務費というのは大分多いのではないか。 ◎道路建設課長 市道0203号線は補助事業であり、人件費も事務費に入っている。 ◎道路管理課長 冒頭、矢畑萩園線の買収率を概算で50%程度と答弁したが、資料を取り寄せたところ41.5%であった。先ほどの数値を訂正させていただきたい。 ○委員長 矢畑萩園線の買収率についてはそのように数字を訂正願いたい。  他になければ、次に移る。  項3河川費、項4都市計画費、項5住宅費、184ページから199ページまでの3項を一括して質疑を受ける。 ◆新倉弘保 委員 189ページの国道1号茅ヶ崎地下横断歩道建設事業費については国の事業だが、全体工事費は幾らになるのか。 ◎国県事業対策課長 まだ全額精算額に至っていないが、市の持ち出し分は5億6000万円である。 ◆新倉弘保 委員 全体工事費を聞いている。 ◎国県事業対策課長 確定はしていないが16億3000万円である。 ◆新倉弘保 委員 これは国の事業だが、ほとんど国が出してくれるのではないのか。市の持ち出しは5億円ということで、平成7年度が5000万円、8年度が3億4700万円、9年度が1億円で、もう5億円になってしまう。市の持ち出しは9年度でほぼ終わりということか。 ◎国県事業対策課長 基本的な割合は国が8、市が2で、そのうちエレベーター本体と監視装置が100%市の負担である。それで3億円ぐらいが市が100%持っている分である。
    ◆新倉弘保 委員 先ほど大体5億円という説明があった。平成9年度までに5億円近い持ち出しをしているが、10年度にまだ出さなければいけないのか。 ◎国県事業対策課長 本年度、あと5000万円ほどである。 ◆新倉弘保 委員 5億円以上になってしまうのではないか。 ◎国県事業対策課長 5億5000万円程度になる。 ◆新倉弘保 委員 本来あの程度の工事は3年も4年もかかる事業ではない。国の関係なので市としてなかなか言いづらい部分があると思うが、終わるのはいつか。 ◎国県事業対策課長 躯体はすべて終わっているが、C・C・ボックスが来年3月までに入るということで、歩道整備が来年3月になる。全体の完成は来年3月になる。 ◆新倉弘保 委員 四方から利用できるようになるのは来年3月からか。 ◎国県事業対策課長 現在、既に四方から入れるようになっている。 ◆新倉弘保 委員 エレベーターと監視に関して、ランニングコストの見通しを聞きたい。 ○委員長 今の質疑は決算のテーマから外れている。 ◆新倉弘保 委員 わからなければよい。 ◆鐘ケ江洋子 委員 エレベーターと監視装置は市単だが、エレベーターを透明にして外から見える形にしてほしいと要望したところ、国の事業だからできないという納得のさせられ方をしたが、検討の結果はどうだったのか。 ◎国県事業対策課長 いろいろ検討した中で、当初は全然中が見えない構造だったが、一部透明なものを入れて中が見えるように変更した。 ◆鐘ケ江洋子 委員 エレベーターガラス張りにすれば監視システムもそんなに重くなくてもいい。今でも女性から午後8時を過ぎたら乗れないという声を聞く。技術的なことも含めて設計段階でどの程度議論したのか。 ◎国県事業対策課長 当初は全部周りをふさぐということで進めていた。すべてガラス張りになると工事費が相当高くなるということで、ある程度の意見を入れて変更した。 ◆鐘ケ江洋子 委員 日本の今の技術でできないことではない。ある程度とか、かもしれないということではなく、他市の屋外エレベーターの例を取り寄せたり、ガラス張りの価格やランニングコストなど科学的な根拠をもとに検討したなら検討したことになるが、かもしれないという形で公共工事をして、後々のランニングコストに響く建て方は納得できない。 ◎国県事業対策課長 ランニングコストだけ考えると、今の方が安くなると思う。 ◆鐘ケ江洋子 委員 透明にすることによって防犯上の監視カメラなりは要らないのか。 ◎国県事業対策課長 地下に潜る部分があるので、監視カメラ自体は絶対必要である。 ◆鐘ケ江洋子 委員 監視カメラはどういうシステムなのか。常に24時間監視しているのか。 ◎国県事業対策課長 有人で監視するのは午前6時から午後10時で、午後10時以降はビデオによって5秒で1コマをとるシステムになっている。 ◆鐘ケ江洋子 委員 それは犯人を探すにはいいかもしれないが、何か事が起こったときにすぐ人が来てくれる監視カメラではないことを市民に知らせてほしい。 ◎国県事業対策課長 監視カメラの下にそのような表示の仕方を検討したい。 ○委員長 答弁がわかりにくいが、エレベーターが作動している間は有人で監視しているという理解でいいのか。 ◎国県事業対策課長 エレベーターの稼働時間は午前6時から午後10時までで、この間は警備員室から地下道内と一緒に監視している。エレベーターは午後10時になるとペデストリアンデッキのエレベーターと同様に停止するシステムになっており、午後10時以降はエレベーター内の監視はしていない。地下道については午後10時以降、ビデオにより5秒間隔で記録をしている。 ◆日下景子 委員 187ぺージの水路管理費の排水路新設・水路改良事業費は、公共下水道未整備区域の主に家庭雑排水、雨水排水路の新設が入っているが、どの辺を新設したのか。 ◎下水道管理課長 公共下水道の未整備区域、調整区域を主体に整備しており、昨年度は行谷及び堤を改良した。 ◆日下景子 委員 今後も未整備区域で排水路を新設していくと思うが、平成9年度で何%の整備率になったのか。 ◎下水道管理課長 未整備区域の中でも実はほぼ入っていて、整備率は出していないが、特に小出方面ではほぼ整備が終わっている。 ◆日下景子 委員 改良工事の方はどうか。 ◎下水道管理課長 特に溢水等がある箇所は整備を行っている。これからどこをやるというのは決定しているが、整備は付近の状況を見ながら計画している。 ◆日下景子 委員 新設の方で、公共下水道未整備区域の排水路ができたところで合併浄化槽の推進をしてほしいが、環境部との調整はどうか。 ◎下水道管理課長 新築家屋等については合併浄化槽ということで市民にお願いしている。 ◆日下景子 委員 家庭雑排水、雨水排水路が新設ということで、より合併浄化槽をつけやすくなると思うが、環境部との調整はどのように行われているか。 ◎環境保全課長 合併浄化槽については、下水道部はもちろん、建築指導課とも協議して鋭意進めている。流末があるところへ流すことになっているので、原則的には流末を持つというのが合併浄化槽である。 ◆日下景子 委員 まだ排水路がない場合はどういう形で排水を行うのか。 ◎環境保全課長 敷地の面積も関係あるが、地下浸透という形になる。しかし、地下浸透は極力やめてほしいと要望している。 ◆藤間明男 委員 都市計画総務費の相模線新駅設置検討経費220万円は、資料によると委託とあるが、どちらへ委託したのか。 ◎新駅建設担当課長 委託先はJR東日本コンサルタント株式会社である。 ◆藤間明男 委員 新駅設置については議会の方でもある程度の青図は見たが、検討ということはJR側が検討しているということか、市民の声を吸い上げて検討を委託しているのか。 ◎新駅建設担当課長 本市から、つくっていただきたいというスタンスで要求している。市民の要望が強いということも訴えている。 ◆藤間明男 委員 つくっていただくというのは新駅をつくっていただくということか。 ◎新駅建設担当課長 委託の内容としては、つくった後に営業が成り立つか、効果がどうかということを調査している。 ◆藤間明男 委員 検討は全部終わったのか。 ◎新駅建設担当課長 平成9年度でほぼ終わっているが、10年度も委託をしている。 ◆藤間明男 委員 JR側のベースで採算がとれる方向は出ているのか。 ◎新駅建設担当課長 調査結果の中に収支試算という項目があるが、現時点では駅をつくったときにペイできる数字は出ていない。 ◆藤間明男 委員 検討を続けてJR側が採算がとれないという結論になったとき、この計画はどうなるのか。 ◎新駅建設担当課長 新駅の当面の収支がペイできるということはないので、市が駅の建設費用の一部を負担することによって補てんしていくこともある。 ◆藤間明男 委員 これを実施に移すまでずっと二、三百万円で委託して検討してもらうのか。1回やればある程度の方向は出るのではないか。 ◎新駅建設担当課長 平成10年度もやっているが、市の受け持つ範囲まで市がやり、その後はJR自体がやるように変わってくる。大体その辺で必要な調査は終わると思う。 ◆鐘ケ江洋子 委員 その資料をもとにJRと交渉するという話だが、JRの子会社に委託してJRを説得する材料が十分持てるのか。また、素人目にも採算性はゼロで、請願駅だと市の持ち出しが多くなる。これは政策判断だと思うが、初期投資にそれだけやって、結果としてだめだった場合どうするか考えているのか。 ◎八代 助役 今JRと交渉している最中だが、今委託している結果からは採算ベースに乗るようなものは出てこない。それならばJRはつくらないのかというと、相模線電化の際の本市との約束等があるので、これは採算性云々ではなく、政治的なものを考慮しなければならないというのが横浜支社の考えである。営業サイドから見ると難色を示しているが、これについてはトップも判断していることなので、やっていく方向で社内を統一したいというのがJRの基本的な考えである。この委託についてはこれ以上市でやっても効果はないと思うので、新年度の委託の予算化はしない。 ◆山下孝子 委員 191ぺージ、街路事業費辻堂赤羽根線街路事業費は6億4300万円という費用だが、本年度の進捗状況はどうか。 ◎道路建設課長 本年度開通予定である。 ◆山下孝子 委員 本年度3月までに全部整備ができるということか。 ◎道路建設課長 現在発注しており、3月末に完成予定である。 ◆山下孝子 委員 平成9年度決算中の事業計画としては100%順調に進んだ結果ということか。 ◎道路建設課長 平成9年度から10年度に補償補填で1件だけ繰り越して、10年度、その補償については支払っている。 ◆山下孝子 委員 この道路は交通量が物すごく多いので、本年度3月までの完成をよろしくお願いしたい。  197ぺージ、住宅管理費の市営住宅管理運営経費の委託料でシロアリ駆除を香川住宅1、2、3、4棟でやったとあるが、どこをやったのか。 ◎建築課長 床下の土壌、床下の木部、一部室内の木枠等に施行した。 ◆山下孝子 委員 一部室内ということだが、居住者がいたまま作業できるのか。 ◎建築課長 使用薬剤は基本的に人畜に対して無害なものを使っている。実際に施行するときには、あらかじめ入居者に防除の目的等について周知し、有資格者が作業をし、材料は厚生省で認可されているものを使い、安全性をできるだけ確保した。 ◆山下孝子 委員 住民からこのことによる苦情や不安という話はなかったのか。 ◎建築課長 私の耳には届いていない。 ◆山下孝子 委員 順次この形を他にも進めていくのか。 ◎建築課長 基本的には5年に1回ぐらい、財産管理の面で行う必要があると考えている。 ◆内田品子 委員 191ぺージ、土地区画整理費の香川・下寺尾土地区画整理促進事業費1億2750万円とあるが、具体的にはどのように使われたのか。 ◎都市整備課長 1億2750万円のうち1億2000万円が市単の補助対応分で、文化財の調査、区画道路の築造、道路と雨水管の布設、調整池の築造、汚水管等の布設等である。 ◆内田品子 委員 毎年1億円程度の予算が出ている。雨水管を埋設とか区画の問題とか、事業は少しずつ促進していると思うが、今何年目なのか。 ◎都市整備課長 事業費ベースで本年3月で20%程度の進捗である。完成予定は平成14年で、毎年その程度の金額は出ていくと思う。 ◆内田品子 委員 特に問題になっている営農を続けていこうとする方たちとの話し合いはどのように進んでいるのか。 ◎都市整備課長 営農を継続する方に対しては、区域外に三、四カ所の農地を確保し、引き続き耕作できるように考えている。 ◆内田品子 委員 農地といってもすぐ土地が肥えるわけではないが、話し合いの中で了解がとれているのか。 ◎都市整備課長 今同意されている方と同意されていない方がいる。話し合いは今後もやっていきたい。 ◆内田品子 委員 将来にわたって生産を続けていきたいという部分が断ち切られては困る。同意されない方との話し合いは今後も続けてほしい。その方たちが生計を立てられる条件はつくっていくのか。 ◎都市整備課長 そのように考えている。 ◆内田品子 委員 193ぺージ、自然保護事業費として4000円が計上されている。これは前年度より減っていて、需用費や消耗品ということだが、この程度の予算でどういう自然保護事業ができるのか。 ◎環境保全課長 自然保護奨励に基づく環境保全地域、いわゆる保安林の所有者からの申請手続に基づいた事務費と負傷鳥獣の保護に充てている。 ◆内田品子 委員 茅ヶ崎でも自然がどんどん壊されており、野生小動物の保護は将来にわたって進めていかなければならないが、もう少し積極的に拡大していくという点で今後の課題をどのように考えているか。 ◎環境保全課長 鳥獣保護はもちろん、環境保全樹林を県と協議して拡大していきたい。 ◆内田品子 委員 195ぺージのみどりのパトロール事業は昨年より1396万円ほど少なくなっていると思うが、なぜ少なくなったのか。 ◎公園みどり課長 実施が平成8年度が当初で、それを見て予算措置したものである。 ◆内田品子 委員 緑の保護という点でもパトロールは非常に重要だと思う。民間の樹木のパトロールも兼ねる必要があると思うが、どうか。 ◎公園みどり課長 一部民間も含めてやっているが、特に公有地の保全が中心なので、街路、緑地、公園等を十分にパトロールし、補植や調査をしている。 ◆内田品子 委員 平成9年度における調査結果を教えてほしい。 ◎公園みどり課長 管理区域としては、街路、公園、緑地、樹木センター、樹苗園の樹木園、地区の保全松林を巡回し、清掃、補植、樹木の堀り取りを年間を通してやっている。1日で重複することもあるが、パーセンテージは出しにくい。 ◆内田品子 委員 パトロールが伐採、伐倒を提言することはあるのか。 ◎公園みどり課長 大きなものは手に負えないので民間にお願いしているが、小さなものはパトロールの中で伐倒等をしている。 ○委員長 お諮りする。  傍聴の申し出があるが、許可するに異議ないか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 異議なしと認め、許可する。 ◆鐘ケ江洋子 委員 197ぺージの駅周辺整備事業費で、今、駅広が徐々に姿をあらわしてきて、さまざまな意見が市民から寄せられているが、バスバースに大きな傾斜があるのはなぜか。 ◎市街地開発課長 ルミネと横浜銀行の間に実際には大分段差があり、すりつけの関係、雨水排水の設計の関係であのように段差ができた。 ◆鐘ケ江洋子 委員 今はバスが坂道発進をしなければいけない。県道側の道を掘り下げたのではないか。以前よりも県道の車道と歩道の段差がある気がする。以前と同じ傾斜という答弁だが、とてもそうとは思えない。バスの運転手からCO2が充満してしまうという話も聞いたが、なぜそうなったのか。 ◎市街地開発課長 神奈中から市の方にもう少し傾斜がどうにかならないかという意見があり、今後協議する話も出ている。要は駅ビルに近い方で一遍に傾斜をとったところに問題があった。全体で緩やかに傾斜をカバーしていけば問題はなかったという反省点があることは承知している。今後まだ期間もあるので、神奈中と協議しながら検討させてほしい。 ◆鐘ケ江洋子 委員 でき上がってから対応を考えるような答弁だが、どういう検討をしたのか。以前の傾斜なら坂道発進をしなくてもよかった。工事の結果、傾斜がきつくなったと認識しているが、そういう結果が生まれることを検討の材料にしたのか。今の話ではバス会社から申し入れがあって初めて気がついたようだが、平成9年度の段階でそういう検討をしたのか。 ◎市街地開発課長 この駅広の事業は平成8、9、10年度の継続事業である。8年10月から工事に着手し、その前の段階で段差がある形の設計ができ上がっていたことになる。そういう意味では9年度でということではなく、その前段でどうだったかという問題になると思う。
    ○委員長 何年度にというのは問題ではない。どういう検討をしたのかという質疑なので、具体的な答弁をいただきたい。 ◎八代 助役 ルミネと横浜銀行の場所には建物が建っているので、この勾配はどうにもならない。今までは全体的に緩やかな坂だったが、今回ルミネ側のバス発着地点で急に勾配を上げたために発着が難しくなってしまった。設計段階でそこまで検討したかというと、ここがこんなに急な勾配になるとは設計書を見た中では気がつかなかった。  先ほどCO2が充満するという話があったが、それほど大げさなものでもないと思う。とにかく勾配が5%ほどあるので発進がしにくいという話は来ており、これについては若干の手直しはせざるを得ない。この点ばかりではなく、あれだけ大きな事業になると、詳細設計が完璧だったとは言い切れない。これからも若干手直しが出てくると思う。具体的には、トイレの入り口に鏡があるが、外からすべて見えてしまう設計になっており、急遽、植木鉢を置いて目隠しをした。それは設計のときには気がつかなかった。完全なものを当然やるべきであるが、できなかったことについてはおわびを申し上げたい。 ◆鐘ケ江洋子 委員 程度の差だと思う。鏡ぐらいなら構わないが、勾配に対する追加費用はどのくらいかかるのか。税金を使った事業なので、気がつかなかったでは済まない。また、バスバースの乗るところに上りのエスカレーターがあって、おりるところにエスカレーターがないとか、バスバースに乗るのに下から上へ行って、また下へおりなければいけないとか、お年寄りから大変苦情が出ている。エメロードの商店街でも大変問題にしている。バスの発着を全部周辺にすりつけるという考え方もあるが、設計段階でどのような議論をしたのか。 ◎市街地開発課長 現在10月1日から暫定の供用開始をしている。全部できたときにはルミネ側に2つ降車専用バースができ、そこが主な降車場所になる。現在、山鉄の前を降車専用にしているが、あそこは企業バス用になる。全部できないとその辺の要望にこたえられない。真ん中の島を降車と乗車にし、周りの部分は降車に使わないという利用の形を神奈中と協議していきたい。 ◆鐘ケ江洋子 委員 設計の段階で神奈中やタクシー会社と話し合った経過はあるのか。 ◎八代 助役 タクシー会社もバス会社も設計書をもとに協議している。その際すべての設計書を出して検討しているが、検討していても目こぼしがあるということで、決して市が独断で設計書を了解したわけではない。 ◆西沢良春 委員 195ぺージ、清水谷保全整備事業669万円の平成9年度の整備内容は何か。 ◎公園みどり課長 負担金補助及び交付金は合併浄化槽の設置である。保全事業では清水谷の沈殿分離槽の清掃を年2回行っており、30万6600円かかっている。あとは消耗品である。 ◆西沢良春 委員 毎年、上流部分の家庭の合併浄化槽設置ということで続いているが、清水谷をどうしていくのかが見えてこない。保全はすると決まっているが、どのような形で保全するか検討しているか。 ◎公園みどり課長 各種団体から、なるべく自然のままの形態にしておいて、少し手を加えながら保全していきたいという話を聞いている。所管としては、自然が残された地域なので、まるっきりあのままでいいということではないが、なるべく自然のままにしておきたいという面もある。 ◆西沢良春 委員 そのとおりだと思う。ただ、あの自然そのものが若干手を入れて維持しないともたない広さしかない。一方で観察会等で人が入るので、どうしても管理せざるを得ない自然だと思うが、どうか。 ◎公園みどり課長 十分意見を尊重し、これから検討していきたい。 ◆鐘ケ江洋子 委員 今、公園づくりと市民のかかわりが大変盛んだと聞くが、今ある市の公園にどれくらい市民がかかわっているのか。 ◎公園みどり課長 今8団体ほどボランティア的な活動団体が届け出されているが、具体的に市とタイアップしているものではない。また、各種自治会の単位で老人会などが緑地の清掃をしてくれている。今後は、環境基本計画の中に市民参加という形も出ているので、それらを主体に取り組んでいかなければと考えている。 ○委員長 今の質疑は決算のテーマから外れるので、別の観点から質疑願いたい。 ◆鐘ケ江洋子 委員 公園をつくる場合、維持管理の中でこの部分は市民にお任せできるという形で、目に見えないところで市民の力をかりて経費を落とした例はあるか。 ◎公園みどり課長 具体的にお願いしたことはない。近隣市でも全部任せるというのは難しい面があるようで、当然これからは考えていかなければならないが、具体的にそれを導入していくのは難しいようである。 ◆鐘ケ江洋子 委員 平成9年度の場合、この部分は業者委託ではなく市民団体にお願いしようという議論はされなかったということか。 ◎公園みどり課長 議論までいっていない。これからの計画の中で一つ一つ取り組んでいかなければと思っている。 ◆鐘ケ江洋子 委員 195ぺージの市営プール維持補修経費で、台風20号が二、三年前にあり、侵食がひどくて市営プールのさくが壊れてしまったが、あの維持補修費はここに入っているのか。 ◎公園みどり課長 下段に予備費から工事請負費へ充用153万円とあるが、フェンスの補修に充当したものである。 ◆鐘ケ江洋子 委員 これは市単で、災害復旧費ではないということか。 ◎公園みどり課長 そうである。 ◆加藤大嗣 委員 187ぺージの目3水路管理費円蔵緑地ポンプ場建設事業は補助事業か。 ◎下水道管理課長 単独事業である。 ◆加藤大嗣 委員 決算書の9849万8350円と説明書48ぺージに載っている金額が合わない。全部足すと9799万4350円になると思う。差が50万4000円ほど出るのではないか。 ◎下水道管理課長 工事費9700万円は直接の請負工事費で、9800万円は一部事務費等も含んでいる。 ◆加藤大嗣 委員 事務費の内訳を聞きたい。 ◎下水道管理課長 不足分は建物の事後調査委託料50万4000円である。これを加えると9849万8350円になる。 ◆加藤大嗣 委員 事前ではなくて事後調査か。 ◎下水道管理課長 事前調査は平成8年にやっており、9年は工事が6月に終わったので、工事による影響調査の関係で隣にある工場を1棟事後調査し、事前と事後の照合をして、変化があればその部分について補償することになっていた。結果、事前調査と全く変わっていなかったので、補償はなかった。 ○委員長 他になければ、以上で款8土木費の質疑を打ち切る。  款9消防費に入る。  説明を求める。 ◎財政課長 198ページ、款9消防費項1消防費目1常備消防費は、消防救急活動及び施設等の維持管理など、常備消防全般に要する経費を執行したものである。  202ページの目2非常備消防費は、消防団の活動及び各分団施設設備などの維持管理に要する経費を執行したものである。  204ぺージの目3消防施設費は、防火水槽及び消火栓の設置、管理並びに消防車両の整備並びに消防団第5分団及び第11分団の器具置き場の建設に要する経費などを執行したものである。  以上、消防費の支出総額は21億7268万1875円で、予算現額に対し98.2%の執行率となったものである。 ○委員長 款9消防費全般について、198ページから205ページまでの質疑を受ける。 ◆日下景子 委員 200ページの委託料、平成9年度は何名が救急救命士の資格を取得したのか。 ◎指導課長 2名である。 ◆日下景子 委員 全部で何名になったのか。 ◎指導課長 現在9名である。 ◆日下景子 委員 救急救命士に対する医師の指示に関する委託料とはどういうものか。 ◎総務課長 救急救命士が特定の3項目を実施するには医師の指示を受けるのが前提になっているため、その指示を受ける委託料である。神奈川県医師会を拠点に、県下の主に循環器系の登録医師に、平日夜間と休祭日の前日に1名ずつ当直していただく委託料の本市負担分である。 ◆日下景子 委員 救急救命士の活躍はどうか。 ◎指導課長 現在まで5件ある。 ◆日下景子 委員 救急車の中に救急救命士がいることで救命が進んだと思うが、5件の具体的な内容を聞きたい。 ◎指導課長 5件というのは平成9年度分で、心臓停止の患者に救急車両の中で心肺蘇生を行った、気道確保を行ったなどである。 ◆日下景子 委員 今後、救急救命士はどの程度ふやす予定か。 ◎総務課長 このところ毎年2名ずつ養成している。引き続き2名ずつ養成していきたい。 ◆新倉弘保 委員 201ぺージの消防出初式運営経費は平成8年度に比べると半分の予算しかとれていないが、内容は毎年変わっていない気がする。なぜこういう数字になるのか。 ◎総務課長 記念品のタオルを廃止したので、その分が減額されている。 ◆新倉弘保 委員 205ぺージ、救急高度化推進整備事業費3500万円は救急車両の高度化か。 ◎警防課長 高規格救急車を購入したものである。 ◆新倉弘保 委員 今後の購入予定はどうなっているか。 ◎警防課長 現在、本市の救急車は、本署、小和田、鶴嶺、松林、そのほかに予備車1台を加えて5台ある。それを高規格救急車に変えていく計画である。 ◆藤間明男 委員 205ぺージの消防施設費の消防水利施設整備事業費で、平成9年度、消火栓を19カ所設置したが、トータルで何カ所整備されたのか。 ◎警防課長 公設が2196カ所、私設が162カ所、合計2358カ所である。 ◆藤間明男 委員 維持管理負担金というのはどこへどのように払われているのか。 ◎警防課長 水道管の口径によって金額が違う。100ミリ、150ミリ、200ミリ、240ミリがあり、神奈川県企業庁水道局に支払っている。 ◆藤間明男 委員 平成9年度ごろの火災で一番近い消火栓が動かなかったと聞いたが、消火栓のふだんの管理はどのようにしているのか。 ◎消防署長 当務中はもちろん、非直においても、水利調査を実施しており、非常時の場合にそういうことのないように常に注意している。 ◆藤間明男 委員 2300カ所からあるが、必ず年二、三回ずつチェックできているのか。 ◎消防署長 当務中で月に1つの小隊で1回ないし2回行っている。また、非直においても定期的に月1回は行っているので、ほとんど回っている。 ◆藤間明男 委員 平成9年度、郷土美術館に防火水槽が設置されたが、高額な絵などがあるので駐車場の下を利用して設置したという判断でよいか。 ◎警防課長 郷土美術館建築に伴い、駐車場内に100トンの防火水槽を設置したものである。 ○委員長 その目的についてを聞いている。 ◎警防課長 この100トン防火水槽については、駅南口ロータリー、市営野球場、その中間地点に設置したものである。 ◆藤間明男 委員 本市内には人工透析をしている方が200名前後いるが、非常事態になったとき、そのための水をどう確保するかという問題がある。もっと水質をよくしなければいけないので費用等が変わってくるかもしれないが、人工透析等をしている病院の近くに防火水槽を設置して、周りの防災を考えながら、かつ汎用性を持たせるような設置の仕方を検討したことはあるか。 ◎山之井 助役 防火水槽の設置の主たる目的は火を消すことだが、消火はもちろんのこと飲料水に適するものということもある。これは水道局に協力をいただき、一定の管を埋設している箇所の近くに公有地があった場合、飲料水と兼用できる100トンの貯水槽が市内の数カ所にある。それが医療機関の近くに置ければ望ましいが、防火という意味もあるし、最も基本的な要件として前面道路に100ミリ以上の水道管がなければならず、かつ循環できなければいけないといった与件を考えつつ、人口密集度を考えて防火水槽を設置している。指摘の点は今後検討したい。茅ヶ崎の水については、配水池からの給水を重点的に考えている面もある。 ◆藤間明男 委員 答弁のとおりだと思う。また新たにどこかに設置することを考えれば、防火水槽という目的を達成する以上の利用度の高いものを置くことによって市全体としてはコストダウンができると思うので、ぜひ検討していただきたい。 ◆鐘ケ江洋子 委員 平成9年度、市民に対する心肺蘇生の講習会を随分したと思うが、啓発活動の状況を聞きたい。 ◎指導課長 平成6年度から始めて、6年度が74名、7年度が245名、8年度が536名、9年度が414名、10年度が385名で、市内全体で1655人の有資格者がいる。 ◆鐘ケ江洋子 委員 今後、高齢化が進んで家庭に高齢者が多くなるが、特に脳血管系で倒れた場合の処置について、お年寄りに対する啓発をどのようにしているか。 ◎消防署長 普及啓発については市民に広報してできるだけ多くの方に受講していただきたいが、なかなか思いどおりにいかない。また、救急要請があったとき、通信指令室から指導はしているが、なかなかうまくいかないのが現状である。 ◆山下孝子 委員 201ぺージ、火災予防事業の内容について聞きたい。 ◎予防課長 大半が火災予防運動、また訓練指導用品に使用している。また、印刷製本費として防火ポスターやその写真の現像、また幼年消防クラブの防火大会に関連するプログラムの作成等に使用している。 ◆山下孝子 委員 事業所等の火災予防に対する予防啓発はどうしているか。 ◎予防課長 春、秋の火災予防運動週間の前に防火管理者を取得していなければならない事業所の防火管理者を呼び、火災予防に関する啓発活動を行っている。 ◆山下孝子 委員 各家庭に対する火災予防や、独居老人、高齢世帯への予防啓発はこの中に入っていないのか。 ◎予防課長 事業費としては計上していないが、春、秋の火災予防週間中に消防職員の広報活動等を行っている。独居老人には民生委員にポスター等の配布をお願いしている。 ◆内田品子 委員 205ぺージ、消防団の状況の資料で、分団数が21、団員数が402人とある。高齢化については前回も言われていたが、消防団員の年齢はどう変化しているのか。 ◎警防課長 定員407名、現在405名、充足率99.5%である。平均年齢は36.5歳である。 ◆内田品子 委員 21分団の中では女性が細々とした活動ができると思うが、女性消防隊の啓発はどの程度やっていたのか。 ◎警防課長 消防団の充足率が99.5%と非常に充実しているので、現在、婦人の消防団はないが、日本消防協会または自治会の自主防災組織の初期消火のリーダーとして、堤地区、平和町地区、赤羽根地区に婦人消防隊はある。 ◆内田品子 委員 こうした事業は大変大切だと思うが、地域に広げる活動はどうしているのか。 ◎警防課長 当市が東海地震の強化地域に指定されていることから、自治会の中に自主防災組織を結成して災害に対応しており、その中で婦人の隊を組織しているところがある。 ◆西沢良春 委員 消防分団は昔の町の区割りで21分団あり、自主防災隊は自治会単位でつくられていて、昔からある自治会は消防分団とのつながりもあるが、新しいマンション等でできた自治会と消防分団は関連が薄いと聞く。今後どうするつもりか。 ◎警防課長 消防団は21分団あり、1団は21個分団で、自治会の地域で33カ所に分かれている。あるところは3自治会で1分団とか、自治会1つに消防団1つというところもある。消防団は自治会単位で活動しているので、地域内にマンション等が建ってもその中の対応ということで実施している。 ◆西沢良春 委員 基本的にはそうだが、今自治会は百何十カ所あり、1分団で幾つもの自治会と関係があるところもある。自主防災組織と消防分団の防災活動が整理されていなくて連絡にそごがあると聞くが、整理をしていただけないか。 ◎消防長 消防法で定められている工場、大きな企業には自衛消防隊が設置されている。自主防災組織は各自治会単位に設置されており、消防分団とのかかわり方は非常に難しい。大きな高層マンション等においても施設の中で自主防災組織が設置されている。市としては今後、消防団並びに消防署、自主防災組織等と協議していきたい。 ◆日下景子 委員 消防施設費の予算に消防災害対策資機材整備事業というのがあったが、決算が出ていないということは整備されていないのか。 ◎総務課長 清掃事務所の爆発事故があって、これは備蓄事業なので1年度繰り延べて行うことになったため、未執行である。 ◆日下景子 委員 消防庁舎耐震補強事業は本署と小和田出張所の工事が行われたが、平成9年度ですべての補強工事が終わったのか。 ◎総務課長 本署と小和田出張所で終わったが、南湖出張所は(仮称)海岸出張所に移転するということで除いている。当面完了である。 ○委員長 他になければ、以上で款9消防費の質疑を打ち切る。  休憩する。                 午後0時21分休憩
     ──────────────────────────────────────                 午後1時27分開議 ○委員長 再開する。  款10教育費に入る。  説明を求める。 ◎財政課長 204ページ、款10教育費項1教育総務費目1教育委員会費は、委員会の運営に要する経費を執行したものである。  206ぺージの目2事務局費は、事務局の運営、幼稚園就園奨励、教育施設の警備及び児童の藤沢市への事務委託、学校職員の福利厚生などのほか、「ちがさき教育プラン21」の策定に要する経費を執行したものである。  208ページの目3教育研究所費は、研究所の管理運営及び教育相談に要する経費などを執行したものである。  項2小学校費目1学校管理費は、校具、教具の整備、児童及び教職員の健康管理並びに学校施設の維持管理などのほか、旧建築基準法により建設した松浪小学校の耐震診断、茅ヶ崎小学校の耐震設計及び香川小学校の耐震補強工事及びリフレッシュ工事に要する経費を執行したものである。  212ページの目2教育振興費は、教材の購入、特殊学級及び要保護、準要保護児童に対する就学援助に要する経費を執行したものである。  目3学校建設費は、柳島小学校の緑化及び浜之郷小学校の用地購入に要する経費を執行したものである。  214ぺージの項3中学校費目1学校管理費は、校具、教具の整備、生徒及び教職員の健康管理及び学校施設の維持管理並びにコンピュータ教室の設置及び機器の借り上げなどのほか、旧建築基準法により建設した西浜中学校の耐震診断、鶴が台中学校の耐震設計及び梅田中学校の耐震補強工事及びリフレッシュ工事に要する経費を執行したものである。  216ぺージの目2教育振興費は、教材の購入、特殊学級及び要保護及び準要保護生徒に対する就学援助に要する経費を執行したものである。  目3学校建設費は、松林中学校の体育館建設に向けての実施設計に要する経費などを執行したものである。  項4学校給食費目1学校給食管理費は、各学校の給食場及び共同給食調理場の維持管理運営に要する経費を執行したものである。  220ページの項5社会教育費目1社会教育総務費は、各種教養講座、研修会、文化祭の開催及び市民ギャラリーにおける活動など、生涯学習の推進に要する経費を執行したものである。  222ページの目2文化財保護費は、文化財の保護及び埋蔵文化財の調査などに要する経費を執行したものである。  224ページの目3文化資料館費は、文化資料館及び民俗資料館の管理運営に要する経費などを執行したものである。  目4公民館費は、各公民館における各種講座、教室の開催など公民館活動及び施設の維持管理に要する経費を執行したものである。  226ページの目5青少年対策費は、成人のつどい、子ども大会等の開催、青少年団体への助成及び青少年広場の維持管理などに要する経費を執行したものである。  228ぺージの目6青少年会館費は、青少年会館及び海岸青少年会館の各種行事の開催及び施設の管理運営に要する経費を執行したものである。  230ページの目7青少年健全育成施設費は、ちがさき山荘の管理運営に要する経費を執行したものである。  目8青少年相談室費は、相談室の運営に要する経費を執行したものである。  232ぺージの目9図書館費は、図書館、分館の管理運営及び図書の購入並びに視聴覚ライブラリーの活動に要する経費などを執行したものである。  234ページの項6保健体育費目1保健体育総務費は、各種競技大会及び教室の開催、学校体育施設及び学校プールの開放並びにスポーツ団体の育成に要する経費などを執行したものである。  236ページの目2体育施設費は、総合体育館、温水プールなど体育施設の管理運営に要する経費などを執行したものである。  以上、教育費の支出総額は61億8367万2204円で、予算現額に対し96.9%の執行率となったものである。 ○委員長 項1教育総務費、項2小学校費、項3中学校費、項4学校給食費まで、204ページから221ページまでの4項を一括して質疑を受ける。 ◆鐘ケ江洋子 委員 新しい浜之郷小学校にも学校司書補の採用はあるのか。 ◎教育総務課長 本年開校したので、本年度から学校図書館嘱託員として採用している。 ◆鐘ケ江洋子 委員 司書補というのはほかの臨時雇用職員と待遇的に差があるのか。 ◎教育総務課長 差はない。一律1カ月4万円で勤務している。 ◆鐘ケ江洋子 委員 一律4万円とは何が根拠になっているのか。 ◎教育総務課長 1週間12時間という中で勤務している。 ◆鐘ケ江洋子 委員 仕事ぶりにばらつきがある。教育委員会は司書補に対してどのような期待をしているのか。 ◎教育総務課長 学校の先生ともども、児童に図書室の整理や、読み方を含めた指導をしていただいている。 ◆鐘ケ江洋子 委員 211ぺージ、コンピュータ教室設置事業は、インターネット対応の電話回線を設置した教室か。 ◎教育総務課長 平成9年度はコンピュータ教室を小学校に導入する中での施設整備で、機器の導入は10年度にやっている。 ◆鐘ケ江洋子 委員 教室には電話回線を引いたのか。 ◎教育総務課長 現在インターネットまでは使っていないので、電話回線は入っていない。 ◆鐘ケ江洋子 委員 これはコンピュータ教育に対する姿勢の問題だと思うが、コンピュータを教育の中でどうとらえているのか。 ◎教育指導担当参事 主に中学校における情報教育の基礎でコンピュータになれるという段階で考えている。 ◆鐘ケ江洋子 委員 中学校の教室はインターネット対応の電話回線がつながっているのか。 ◎教育指導担当参事 つながっていない。 ◆鐘ケ江洋子 委員 インターネットにつながらないコンピュータというのは今考えにくい。情報のツールとしてのコンピュータであればその部分が欠けると思うが、現場の中でそういう議論はないのか。 ◎教育指導担当参事 現在、学校教育現場ではインターネットが欲しいという要望がある。 ◆鐘ケ江洋子 委員 コンピュータ教育をする教員の研修経費はどこに計上されているのか。 ◎教育研究担当課長 教育研修用パーソナルコンピュータ経費の研究所の研修に教員の情報機器基本講座を設けている。 ◆鐘ケ江洋子 委員 講座はどういう内容なのか。 ◎教育研究担当課長 夏休みの3日間、午前中に研究所の中で行っている。 ◆日下景子 委員 211ぺージの校舎棟地震対策整備事業費で、平成9年度に行われたのは香川小学校だが、リフレッシュ工事で何を行ったのか。 ◎教育施設課長 床、壁、天井、教室と廊下のパーテーション、黒板、昇降口、便所、1階に身障者用の便所を工事した。 ◆日下景子 委員 小学生が学校でトイレに行かないことが問題になっている。リフレッシュ工事を行ってトイレがきれいに使いやすくなったと思うが、小学生の声を聞いているか。 ◎教育施設課長 今のところ特に聞いていない。使いやすくなったとは思っている。 ◆日下景子 委員 どのようなトイレ改修が行われたのか。 ◎教育総務課長 1階には身障者用トイレをつくった。また、今まで洋式がなかったが、各階に洋式トイレを1つ以上設置した。 ◆柾木太郎 委員 209ぺージ、教育研修用パーソナルコンピュータ経費は生徒用のものか教員用のものか。 ◎教育研究担当課長 教員の教育研修用コンピュータである。 ◆柾木太郎 委員 メーカーはどこか。 ◎教育研究担当課長 富士通である。 ◆柾木太郎 委員 今ソフトは一定の世界対応基準があると思うが、どちらを選択しているのか。 ◎教育研究担当課長 教育研修用のコンピュータということで基礎基本の習得を目的にしているので、新しい対応はしていない。 ◆柾木太郎 委員 ウィンドウズ対応か。 ◎教育研究担当課長 そうである。 ◆日下景子 委員 211ぺージ、清掃及び浄化槽保守委託料2400万円で、どこに学校トイレの清掃委託をしたのか。 ◎教育施設課長 湘南美装である。 ◆日下景子 委員 子供の小学校のトイレを1年間掃除していたとき、委託業者の清掃が不十分という問題が出た。委託業者は仕様書に基づいて清掃を行っていると思うが、忙しくて1つの箇所に時間がとれない状況と聞いた。委託業者との話し合いやチェックはしているか。 ◎教育施設課長 清掃は原則的に週2回、月8回以上ということで話し合っている。 ◆日下景子 委員 学校では担当の教員がトイレを見てチェックしているのか。 ◎教育総務課長 作業の確認は学校現場でしている。業者の仕事に不都合があった場合、教育委員会に報告が来て、その都度、業者に指導している。 ◆内田品子 委員 207ぺージ、幼稚園就園奨励費等補助金1億4856万円は全体で5580人と資料にあるが、合っているか。 ◎教育総務課長 正誤表で訂正したが、3838人である。 ◆内田品子 委員 3歳児保育は21園全部でやっているのか。 ◎教育総務課長 調べていないが、3歳児は4歳児、5歳児と比べると若干就園率が低い。 ◆内田品子 委員 資料で3歳児は597人となっているが、給食を実施している園はあるか。 ◎教育総務課長 ほぼやっていると思うが、数字はつかんでいない。 ◆内田品子 委員 1億4800万円の補助金を出しているのだから、給食は何園で実施され、延長保育はやられているかというぐらいは調べてほしいが、どうか。 ◎教育総務課長 今後十分その点は調べたい。 ◆内田品子 委員 209ぺージ、調査研究経費165万6380円で、大都市では喫煙の低年齢化が進行していると聞くが、本市中学生の喫煙の実態をつかんでいるか。 ◎教育指導担当参事 喫煙の経験がある生徒という意味か、先生が現場を確認した生徒という意味か。 ◆内田品子 委員 経験があるかどうかを含めて聞きたい。 ○委員長 きちんとした数字はないので、何かの統計の数字でよいと思う。 ◎教育指導担当参事 低年齢化が進んでいる傾向からすると、中学生の喫煙は相当多くなっていると思うが、具体的なパーセンテージは把握していない。 ◆内田品子 委員 調査研究経費は大変少ないが、健康問題も含めて小・中学生の喫煙の調査研究は今後進めていかなければいけない課題の1つだと思う。 ◆鐘ケ江洋子 委員 213ぺージ、教育振興費の特殊学級関係経費806万円の内訳を聞きたい。 ◎教育総務課長 賃金、報償費、需用費、備品費等で、特殊学級を開設しているのは茅ヶ崎、松林、梅田、浜須賀の4小学校である。 ◆鐘ケ江洋子 委員 その4校に市単で重度加配をつけていると思うが、何人か。 ◎教育長 各学校に介助員を1人ずつ配置している。 ◆鐘ケ江洋子 委員 一律に介助員を1人ずつということか。 ◎教育長 指摘のとおりで、そのほかに臨時介助員も重度の状況により考えているが、それは不定期である。 ◆鐘ケ江洋子 委員 中学校の普通級に通う障害を持つ生徒について、修学旅行に親が付き添ったことがあったと思うが、情報をつかんでいるか。 ◎教育長 修学旅行では、第一義的には学校長の方で教員を確保してもらう。間に合わない場合、保護者についてもらうが、その生徒によっていろいろな状況がある。そのことを勘案し、修学旅行にも付き添える形をつくらなければならないという検討はしている。 ◆鐘ケ江洋子 委員 213ぺージに浜之郷小学校の建設事業費がある。新しい学校ということでさまざまな工夫をしていると思う。校庭の隅に屋外トイレがあり、なぜか高くなっているが、何か設計上の理念があるのか。 ◎教育総務課長 特に高くすることに設計の意図はなかったと思う。確かに現在、段差に若干問題があると感じている。 ◆鐘ケ江洋子 委員 つくってから若干問題があると思うという答弁は納得できない。車いす対応のスロープならわかるが、あれは車いすも上がれないのではないか。 ◎教育施設課長 雨が降った場合、水を外へ出さずに運動場にためて浸透させるために高くしたと聞いている。また、学校からは特に問題はないと聞いている。 ◆鐘ケ江洋子 委員 車いすでは使えないが、改善してもらえるか。バリアフリーではないと思う。 ◎教育総務課長 車いすで屋外のトイレは使えないが、浜之郷小学校の場合、1階、2階、3階に身障者用トイレがあり、それを利用してもらっている。 ◆鐘ケ江洋子 委員 今、部活動の顧問がいなくて廃部になると聞くが、状況をつかんでいるか。 ◎教育指導担当参事 具体的な数はつかんでいない。
    鐘ケ江洋子 委員 平成9年度、例えば市民にコーチに来てもらうなど何か解決策を検討したか。 ◎教育指導担当参事 学校からは部活動の延長ということで話があった。教育委員会では、学校長から部活動の指導者派遣の要請があれば応じる。 ◆柾木太郎 委員 215ぺージ、中学校費の学校管理費のコンピュータ教室管理運営経費で、リースで借りているのはどこのメーカーのものか。 ◎教育指導担当参事 中学校はNECである。 ◆柾木太郎 委員 NECはどういうメリットを考えて選択したのか。 ◎教育指導担当参事 コンピュータの配備についてはコンピュータ配備検討協議会から答申をいただいた。 ◆柾木太郎 委員 技術・家庭科の情報基礎の部分で行われたと思う。平成9年度はそれによって相当な効果が出たと報告されているが、その効果を聞きたい。 ◎教育指導担当参事 数値的に出てくるわけではない。ほとんどの中学生は自宅でコンピュータになれているが、学校に配備されていると授業の中で自由に操作ができるので、コンピュータの機能をマスターする意味で大変な成果が出ている。 ◆柾木太郎 委員 年々ソフトが進化するので、指導者はその技術に追いつかなくてはいけない側面があるが、その辺はどのような見解を持っているか。 ◎教育指導担当参事 研究所でも研修を行っているが、県立教育センターでもソフトのバージョンアップ等に対応できるように大々的に中学校の教員に研修を行っている。 ◆西沢良春 委員 207ぺージ、教育総務費の賃金と旅費の不用額の内容を聞きたい。 ◎教育総務課長 賃金は、年度当初に療養休暇等を含めて計上していたが、幸い平成9年度はなかった。旅費は、全庁的に全国大会などは必要な部分を精査して出席してもらった中で不用額が出た。 ◆西沢良春 委員 208ぺージ、教育研究所費の使用料及び賃借料も相当の不用額が出ているが、中身は何か。 ◎教育研究担当課長 教育研修用コンピュータを市内の16小学校に配備したが、7月に配備したためにこのようになった。 ◆西沢良春 委員 当初は年度当初から配備する予定だったということか。 ◎教育研究担当課長 そのとおりである。 ◆西沢良春 委員 小学校費の委託料と工事請負費にも不用額が出ているが、特別な理由があるのか。 ◎教育総務課長 委託料は、茅ヶ崎小学校の耐震設計、松浪小学校の耐震診断、香川小学校の耐震補強の入札残である。工事費は執行率97.5%で、同様に入札による執行残である。 ◆西沢良春 委員 この程度の入札残は今までと変わりないと判断してよいか。 ◎教育総務課長 工事請負費や委託料は、設計に伴う内輪の入札という中でこういうものが発生すると思う。ただ、この入札残を年度内にほかのものに使うとなると、工期などを含めて執行が難しいため、不用額になった。 ◆西沢良春 委員 先ほど部活動に関連して学校から要請があればという話だったが、決算上、中学校費にそれに対する補助制度等がないが、どうか。 ◎教育指導担当参事 中学校費の教育振興費の中で部活動活動指導協力者ということで予算をいただき、学校の要請に従って支援している。 ◆西沢良春 委員 受け皿がそれなりにあるにもかかわらず、教育的見地とスポーツ振興の問題がある。特に問題なのは試合のときで、事故があってはならないということからか、なかなかそういう要請が出てこないが、どうか。 ◎教育指導担当参事 とりわけ運動部の部活動について要請を承っており、学校長も十分配慮している。対外試合、公式ゲーム等については、全日本中学校体育連盟の絡みから学校の教員が顧問という縛りがあり、教育委員会も現在悩んでいる状況である。 ◆西沢良春 委員 まさに中体連の受け皿がなくて末端の学校が困っている。市民は市民で努力しなければならないが、教育委員会としても受け皿組織の現実に合わせた努力をしてもらいたいが、どうか。 ◎教育指導担当参事 指摘のとおりである。実は中学校の校長の代表が茅ヶ崎地区会長として中体連の役員会に出ていて、県に話をしている。恐らく県の会長も全国レベルの会合に出席した際には問題提起をしていると思う。全国的な問題ととらえている。 ◆日下景子 委員 219ぺージの学校給食の施設維持補修費1234万円は、O−157対策で各自校式調理場の補修を行ったものと思うが、どういう補修をしたのか。 ◎学務課長 主なものは修繕料と、O−157関係では工事請負費として共同調理場の冷凍器の交換工事をした。 ◆日下景子 委員 共同調理場はかなり老朽化が進んでいるが、建設後何年たつのか。 ◎学務課長 たしか昭和47年に建設されたものである。 ◆日下景子 委員 二十数年はたっている。共同調理場の今後の使われ方について、平成9年度に検討した事項はあるか。 ◎学務課長 大分老朽化して修繕費もかかっているが、当面は修繕等で対応したい。 ◆藤間明男 委員 219ぺージ、学校給食費の委託料の内容と委託先を聞きたい。 ◎学務課長 警備はセコム(株)、清掃は湘南美装、グリストラップ汚泥処理は朝日産業(株)、電気設備保守点検は池田電気管理事務所、消防設備保守点検は富士興産(株)、火災報知器は平山防災設備(株)、ボイラーの維持管理は荏原ボイラ(株)、炊飯器の保守点検は(株)アイホー、温水ボイラー及び調理器点検は新日本厨機(株)、施設の消毒は(有)三和商会、以上が主なものである。 ◆藤間明男 委員 今、給食の食材についてもいろいろなものを要求される中で、今後1食のコストがさらに上がっていく傾向にあると思う。また、全国で起こる食中毒のかなりの部分を学校給食が占めていると聞く。今後、学校給食の新しい形を模索する時代に入ると思うが、検討しているか。 ◎学務課長 市内小学校は全校完全給食を実施している。今のところは現在の体制で進めていきたい。 ◆内田品子 委員 本市教育委員会としては教育の一環として単独自校方式を続けていきたいということで、それは大変いいことだが、一部は共同調理場方式である。平等な教育の一環として自校式を進めていくべきと考えるが、この辺の学校間格差についてどう考えているか。 ◎学務課長 校舎の敷地面積などからすべて自校式にするのは難しいが、新設校については単独自校方式でいきたい。 ◆内田品子 委員 中学校のプール設置についても学校間格差があると思う。父母は要求していると思うが、平成9年度、学校や生徒とそういうことを検討したか。 ◎教育長 7校にはまだ未設置だが、学校からの要望では優先順位が低い。現実的には1年間を通して使えるものの敷地利用を望んでいるようである。 ◆藤間明男 委員 先ほどの学校給食について、幾ら給食費をいただき、市は1食につき幾ら負担しているのか。 ◎学務課長 給食費は市の方で一切負担していない。 ◆藤間明男 委員 調理員の人件費なども含めた中では市は幾ら負担しているのか。 ◎学務課長 給食費は現在1カ月3600円で、全部父母負担である。 ◆藤間明男 委員 1カ月3600円の給食費から職員にかかる経費等全部の運営費が出るのか。 ◎学務課長 材料費のみである。それ以外は給食管理経費で賄っており、それが市の負担である。 ◆藤間明男 委員 管理経費が1食どれくらいかかっているか計算しているか。 ◎学務課長 計算したことはない。 ○委員長 学校給食費の総額を生徒数で割ればよい。後ほど計算して出してほしい。 ◆藤間明男 委員 今後、O−157対策や食材対策などでいろいろな費用がかかる場合、給食費が上がるのか、市の負担が上がるのか。 ◎学務課長 給食費はことし9月に値上げした。それ以前は6年間凍結している。必ずしも管理的な経費がかかるから給食費が即上がるということではない。 ◆藤間明男 委員 今、入院中の食事が自己負担になる中で、給食費はどの部分までは父母が払うべきと考えているか。 ◎学務課長 給食の食材費と考えている。 ◎教育長 実際に児童が食べる食材と給食にかかる諸経費を分けると、食べる方は父母負担が原則で、食材の質を上げれば当然父母負担がふえる。人件費を含むその他もろもろの管理経費が必要になれば市の負担がふえる。 ◆西沢良春 委員 そうすると物価が上昇すれば食材の質を落とさざるを得ないが、ある質が保てなくなったら値上げせざるを得ないということか。 ◎教育長 その点の心配が出てきたので、前年度に栄養士等が集まって食材の研究をし、本年9月から300円値上げをして食材の質を落とさないようにした。 ◆西沢良春 委員 共同調理場方式と自校式と、調理員1人で何人分を扱うかという問題が絡んできたとき、バランスがうまくとれるか気になるが、どうか。 ◎教育長 自校式であろうが共同調理場方式であろうが、栄養士は常に会合を持って献立の研究をしている。一方が勝って一方が劣るということはない。つくり方に違いはあるが、実際出される給食に格差はないと考える。 ◆鐘ケ江洋子 委員 215ぺージ、中学校費の校舎棟地震対策整備事業費で、耐震工事に伴ってリフレッシュ工事をしていると思うが、総工事費の何%をリフレッシュ工事にすると決めているのか。 ◎教育施設課長 特に決めていない。 ◆鐘ケ江洋子 委員 リフレッシュ工事は市単か。 ◎教育施設課長 補助率は7分の2である。 ◆鐘ケ江洋子 委員 7分の2が国庫補助か。 ◎教育施設課長 リフレッシュ工事の分が7分の2である。 ◆鐘ケ江洋子 委員 リフレッシュ工事について各学校の基本方針というか、ランチルームが広くなったら地域の人とのコミュニケーションを図るために外階段をつけるなど、1本筋の通ったリフレッシュ工事の方針が見受けられないが、どうか。 ◎教育施設課長 既存の学校の耐震工事では難しいが、新設校では考える部分に当たると思う。 ◆鐘ケ江洋子 委員 今後、整備5カ年計画が終わっても耐震工事をしなくてはならないが、旧校舎のリフレッシュ工事にもそういう考えは持てないのか。例えば外階段をつけて地域との交流を図るとか、そういう方針があれば耐震工事ごとに学校のリフレッシュの仕方が違うと思うが、どうか。 ◎教育総務部長 例として外階段という話があったが、大分校舎も老朽化していて、壁をとるにも強度の問題があり、難しいと考えている。 ○委員長 他になければ、次に移る。  項5社会教育費と項6保健体育費の220ページから237ページまでの2項を一括して質疑を受ける。 ◆加藤大嗣 委員 237ページ、項2体育施設費の体育施設管理経費のうち体育施設管理業務委託料5100万円の内容と委託先を聞きたい。 ◎体育課長 委託は12種類で、茅ヶ崎公園夜間警備はセコム(株)、茅ヶ崎公園野球場管理業務は(株)清光社、茅ヶ崎公園野球場整備業務は奥アンツーカ(株)、茅ヶ崎公園野球スコアボード保守点検は松下電器産業(株)、茅ヶ崎公園野球場清掃業務は(有)鈴屋企画、茅ヶ崎公園便所清掃業務は(有)環境美化サービス、茅ヶ崎公園除草剪定業務、茅ヶ崎公園清掃業務、茅ヶ崎公園駐車場整備業務は(社)茅ヶ崎市シルバー人材センター、茅ヶ崎公園看板作成はオーエム建美である。 ◆加藤大嗣 委員 総合体育館管理経費、温水プール管理経費の委託は何種類か。 ◎体育課長 総合体育館管理業務委託は17種類、温水プール管理業務委託は13種類である。 ◆加藤大嗣 委員 237ぺージの委託料は不用額が3980万4009円あるが、内容を聞きたい。 ◎体育課長 茅ヶ崎公園野球場整備事業はグラウンドの芝の管理、内外野の整備で、当初芝のつきが悪いため補植を考えていたが、秋ごろから大分芝の感触もよくなったので、補植の委託料がかからなかった。茅ヶ崎公園野球場清掃業務は、競争入札による残が出た。茅ヶ崎公園清掃業務は、平成9年度から新たに公園の除草と清掃を分けて、除草は剪定に加え、清掃を掃き掃除のみにしたことによって時間給になったため執行残が多く出た。また、茅ヶ崎公園の昼間警備を当初計画したが、施設が設置されて職員が配備されたこと、委託業者が中に入るということで昼間警備をやめたため残が出た。総合体育館については、全体で執行残が9万612円である。温水プールについては、プールの管理業務の競争入札により執行残104万8000円が出たものである。 ◆加藤大嗣 委員 237ぺージ、体育施設費の備考欄と説明書の総額が合わないが、経費から委託料を引いた内訳は何か。 ◎体育課長 委託料のほかに維持管理経費が含まれたものが管理経費で、委託料については維持管理経費を引いたものなので違いが出てくる。 ◆新倉弘保 委員 総合体育館の維持管理経費について、総合体育館は平成9年度4月から管理委託になったが、8年度の予算と比べてほとんど変わっていない。当初、ある程度経費が削減されるということで委託にしたと思うが、見解を聞きたい。 ◎体育課長 実際に委託料に数字として出てこないが、総合体育館の夜の業務をアルバイトで対応することにより、賃金が一般職員の3分の1ぐらいになっている。 ◆新倉弘保 委員 人件費が多少減ったというだけで、余り大きなメリットはなかったのか。 ◎社会教育部長 体育施設の都市施設公社への委託は、直営でやらなくてもよい業務を委託するという行政改革の方向に沿って、行政運営の効率化、市民サービスの向上等を図るための民間委託を推進したものである。これによって体育課職員は本来の体育振興の業務に当たれるというメリットがある。 ◆新倉弘保 委員 231ぺージのちがさき山荘は、平成9年度の場合、かかった経費が2000万円、売り上げが200万円だった。8年度も経費が2000万円で売り上げが186万9000円だった。市が不採算部門を抱えざるを得ないのはわかる。この辺の見直しを多少すると聞いたが、進展していないのか。 ◎青少年課長 確かに以前そのような回答をしており、予算編成時に毎年この問題を検討してもらっている。2290人、金額で割って約6万円とかなりの出費である。既存施設も15年たつし、かなり市民のニーズが変わってきているので、そういう見直しも必要だと思う。 ◆新倉弘保 委員 利用者の数は年々上がっているが、余りにも経費がかかり過ぎる。シーズンがかち合うので難しいと思うが、近隣の同施設と委託契約をしてはどうか。 ◎青少年課長 担当課でも県内の施設を何点か検討材料として持っている。そうなれば維持管理経費が完全になくなるので、1000万円程度で間に合うと思う。子供たちが動いて一、二時間程度の距離にある施設を検討しているが、シーズンが重なるため、先方から断られた経過がある。 ◆新倉弘保 委員 厳しい財政なので有効的な利用を努力してほしい。  221ぺージの生涯学習振興事業費は平成8年度と比較して倍近いが、推進した事業の内容を聞きたい。 ◎社会教育課長 特に事業がふえたということではなく、昨年7月にできたプランの印刷製本費である。 ◆新倉弘保 委員 冊子をつくった分がふえただけか。 ◎社会教育課長 お見込みのとおりである。 ◆山下孝子 委員 229ぺージの青少年会館費、青少年会館管理経費に関係し、青少年会館の真裏に駐車場があるが、実際には車が入る道がない。裏の駐車場の有効な使われ方についてどのように考えているか。 ◎青少年課長 ここは軽自動車なら入れるが、普通乗用車では入れない状況になっている。会館利用者は海岸の方の駐車場を利用してもらっている。 ◆山下孝子 委員 裏の駐車場へは芝が植え込んであって通れないと思うが、どうか。 ◎青少年課長 今後、野球場の駐車場も含めた中で検討してみたい。 ◆山下孝子 委員 あそこは芝ではなく使える形の方がいいと思う。また、国体のときには石畳に車が入ったが、今後あの石畳に車が入っていいのか。 ◎青少年課長 会館の作業車は臨時的にあそこから入っているが、会館利用者は南側のユースホステル側から入る。 ◆山下孝子 委員 国道134号に面した駐車場を警察が違反車を取り締まるために利用している。青少年会館の利用者に対して雰囲気がよくないと思うが、あの場所を貸すことを市は了解しているのか。 ◎青少年課長 会館の専用駐車場はあの駐車場の西側である。取り締まりをしている駐車場は公園が管理している。 ◆西沢良春 委員 青少年対策費に成人のつどいのアトラクション委託料があるが、成人のつどいそのものの廃止は検討したことがあるか。
    ◎青少年課長 ことしは雪の中を1300人ほどの新成人が集まったが、たむろしていて会場には入らない状況だった。そのような中で、そろそろ成人のつどいを見直してはどうかという話は再三理事者からも出ている。平成12年に成人の日が第2月曜日になるので、担当課としては中止してもいいのではないかという考えを持っている。 ◆西沢良春 委員 確かに集まる機会としてはいいが、中に入らずにたむろしていて、記念品等も必ずしもとりに来る人ばかりではないと聞く。別の形を考えてもいいのではないか。 ◎青少年課長 もう成人を祝って意義をあらしめるという意味も薄くなってきている。担当課長会議でも成人のつどいの持ち方は各市が同様に悩んでいる。催し物にそれだけお金をかけるのはどうかという話もあり、新年度予算についてもこの部分は保留にしているので、検討させていただきたい。 ○委員長 他になければ、以上で款10教育費の質疑を打ち切る。  款11災害復旧費、款12公債費、款13予備費に入る。  説明を求める。 ◎財政課長 236ページの款11災害復旧費は、台風等による土木施設の被害がなかったため未執行となったものである。  款12公債費項1公債費目1元金及び目2利子は、市債の元金の償還及びこれに伴う利子の支払いに要する経費を執行したものである。  238ぺージの目3公債諸費は、市債の元利金の支払いに伴う手数料及び歳計現金の一時的な現金不足を補うための一時借入金の利子の支払いに要する経費を執行したものである。  以上、公債費の支出総額は54億9756万4947円で、予算現額に対し99.4%の執行率となったものである。  款13予備費は、台風20号の影響による漁港内の堆積土砂の除去、中海岸プールのフェンスの補修及び老人基本健康診査の受診者の増加などに対応するため2905万2000円をそれぞれの科目に充用したものである。 ○委員長 款11災害復旧費、款12公債費、款13予備費、236ページから239ページまでの3款を一括して質疑を受ける。 ◆内田品子 委員 236ぺージの公債費について、こうした市財政をめぐる対応は今後どうするのか。 ◎財政課長 市債の発行については世代間の負担の公平性という大原則がある。適債事業については市債を発行し、後世代もその施設を利用する場合にはその一部を負担してもらうのはもちろんだが、財政状況の厳しい中で公債費が一方的に膨らむことは好ましくないので、財政負担のできる範囲内で市債を発行していきたい。 ◆内田品子 委員 今回、減税補てん債については市長も国に要請していくという答弁があったが、具体的な見通しはあるのか。 ◎財政課長 平成9年度は減税補てん債は発行していない。臨時減収補てん債を発行している。 ◆鐘ケ江洋子 委員 台風20号の予定外の出費は予備費で出して災害復旧費ではないということだったが、理由を説明してほしい。 ◎財政課長 道路、橋梁等に台風等による被害があった場合は災害復旧費で支出するが、一般的な施設についてはそれぞれの予算科目で執行する。 ○委員長 他になければ、以上で款11災害復旧費、款12公債費、款13予備費の質疑を打ち切る。  以上で歳出の質疑を打ち切る。  休憩する。                 午後3時00分休憩  ──────────────────────────────────────                 午後3時18分開議 ○委員長 再開する。  歳入について審査する。  歳入全般について説明を求める。 ◎財政課長 38ページの款1市税項1市民税目1個人は173億3633万3652円の収入となり、予算現額に比較して1.2%、約1億9700万円の増加となったものである。この増加理由は、徴収率の向上及び特別減税の廃止並びに県からの税源移譲によるものである。  目2法人は22億8619万975円の収入となり、予算現額に比較して5%、約1億900万円増加したものである。この増加理由は、一部法人の業績回復によるものである。  項2固定資産税は115億3966万4221円の収入となり、予算現額に比較して1.5%、約1億6800万円増加したものである。この増加理由は、大口滞納法人の納付によるものが主たる要因である。  項3軽自動車税は1億528万4951円の収入となり、予算現額に比較して3%の増加となったものである。  項4市たばこ税は8億6954万6317円の収入となり、予算現額に比較して1%の増加となったものである。  項5特別土地保有税は1億2457万4200円の収入となり、予算現額に比較して23.6%、約2400万円の増加となったものである。この増加理由としては、流動的な保有土地の増加等によるものである。  40ページの項6都市計画税は30億2748万3200円の収入となり、予算現額に比較して1.3%、約4000万円の増加となったものである。この増加理由も大口滞納法人の納付によるものが主たる要因である。  款2地方譲与税項1消費譲与税は、地方消費税の創設により平成8年度限りで廃止となったが、経過措置として9年3月から5月までの納付に係る8年度分の消費税が譲与されたもので、2億9799万6806円の収入となり、予算現額に比較して108%の収入率となったものである。  項2自動車重量譲与税は2億5954万8000円の収入となり、予算現額に比較して99.8%の収入率となったものである。  項3地方道路譲与税は1億4501万6000円の収入となり、予算現額に比較して96.7%の収入率となったものである。  款3利子割交付金は3億2027万3000円の収入となり、予算現額に比較して80.1%の収入率となったものである。なお、予算額に比較し大幅な収入減となったが、これは預貯金金利の低下によるものである。  款4地方消費税交付金は、地方消費税の創設に伴い新設されたもので、3億7689万3000円の収入となり、予算現額に比較して97.2%の収入率となったものである。  款5ゴルフ場利用税交付金は9680万5307円の収入となり、予算現額に比較して101.9%となったものである。  款6特別地方消費税交付金は1130万9000円の収入となり、予算現額に比較して113.1%の収入率となったものである。  42ぺージの款7自動車取得税交付金は6億1971万9000円の収入となり、予算現額に比較して89.8%の収入率となったものである。この減収は新車の登録台数の大幅な減少によるものである。  款8地方交付税は、地方交付税法に基づき交付された特別交付税で、7597万円の収入となり、予算現額に比較して95%の収入率となったものである。  款9交通安全対策特別交付金は4330万円の収入となり、予算現額に比較して105.6%の収入率となったものである。  42ページから44ページの款10分担金及び負担金項1負担金は、精神薄弱者、老人の保護措置費及び児童の保育に係る自己負担金並びに道路損傷復旧費負担金など6億6139万7607円収入したもので、予算現額に比較して102%の収入率となったものである。  44ページから48ページの款11使用料及び手数料項1使用料は、市民文化会館、自転車・自動車駐車場、斎場、道路、市営住宅及び総合体育館などの使用料を6億3698万3803円収入したもので、予算現額に比較して102.3%の収入率となったものである。  48ページの項2手数料は、戸籍及び住民票の交付、ごみ及びし尿の収集及び建築確認などの手数料を3億9366万9065円収入したもので、予算現額に対し105%の収入率となったものである。  項3証紙収入は、大型ごみ処理に係る手数料を2140万円収入したもので、予算現額に対し83.9%の収入率となったものである。  50ページの款12国庫支出金項1国庫負担金は、身体障害者福祉、老人保護措置、保育所措置、生活保護及び児童手当などの事務の執行に伴う負担金を16億6006万9181円収入したもので、予算現額に対し96.9%の収入率となったものである。  50ページから56ページの項2国庫補助金は、精神薄弱者福祉、駅周辺、道路、街路、消防施設整備及び小・中学校施設整備などに対する補助金を19億9713万5405円収入したもので、予算現額に対し91%の収入率となったものである。54ぺージの節3都市計画費補助金は、西久保土地区画整理事業の国庫補助対象事業費全額を繰越明許費の設定をしたため、ゼロの収入となったものである。また、同じぺージの節5地方道路臨時交付金は、駅北口駅前広場整備に係る継続費の逓次繰越措置を設定したため、約1億円の収入減となったものである。  56ページの項3委託金は、国民年金事務及び児童手当事務に係る委託金などを1億2725万6993円収入したもので、予算現額に対し115.4%の収入率となったものである。  58ページから60ページの款13県支出金項1県負担金は、精神薄弱者通園施設措置、保育所措置及び各種移譲事務交付金などを7億1298万3343円収入したもので、予算現額に対し112.3%の収入率となったものである。なお、60ぺージの節1保健衛生費負担金は、歳出の老人保健法に基づく健康診査の受診者の増加に伴い、大幅な収入増となったものである。  60ページから70ページの項2県補助金は、障害者、児童及び老人等の福祉施策の推進に係る県単独補助金並びに地震対策、漁港修築、道路、橋梁整備及び青少年対策関係の補助金を10億4464万6861円収入したもので、予算現額に対し99.2%の収入率となったものである。  70ページから72ページの項3委託金は、県民税徴収事務及び各種統計調査の執行に係る委託金などを4億9092万4268円収入したもので、予算現額に対し100.6%の収入率となったものである。  72ページの款14財産収入は、市有土地及び建物貸付収入、財政調整基金など各種基金から生ずる利子並びに市有土地の売払収入などを1億3706万6323円収入したもので、予算現額に対し188.8%の収入率となったものである。  74ページの款15寄附金は、開発行為等に伴う公共公益施設整備協力金などを2億3730万4016円収入したもので、予算現額に対し373.9%の収入率となったものである。なお、節1一般寄附金は、甘沼地区の開発行為に伴う公共公益施設整備協力金が年度末の収入となったため、大幅に収入増となったものである。  76ページの款16繰入金は、公共公益施設整備基金の取り崩しを4億円収入したもので、予算現額に対し25%の収入率となったものである。なお、節1財政調整基金繰入金は、次年度以降の財政運営及び歳計現金の状況などから繰越額を考慮して繰り入れをしなかったものである。  款17繰越金は、前年度からの繰越金を20億7022万4255円収入したものである。  76ぺージから82ぺージの款18諸収入は、市税の延滞金、歳計現金の運用による預金利子、土地開発公社などに対する貸付金の元金収入、斎場運営管理に係る寒川町からの受託事業収入などを21億3783万7341円収入したもので、予算現額に対し98.6%の収入率となったものである。  84ページの款19市債は、備考欄記載の各種建設事業及び臨時税収補てん債に係る借り入れを42億9420万円収入したものである。  以上、一般会計の歳入総額は545億5900万6190円で、予算現額に対し96.7%の収入率となったものである。 ○委員長 款1市税、款2地方譲与税、款3利子割交付金、款4地方消費税交付金、款5ゴルフ場利用税交付金、款6特別地方消費税交付金、款7自動車取得税交付金、款8地方交付税、款9交通安全対策特別交付金、款10分担金及び負担金、款11使用料及び手数料、38ページから49ページまでの11款を一括して質疑を受ける。 ◆鐘ケ江洋子 委員 39ぺージ、市民税で県からの税源移譲による増ということだが、何が移譲されたのか。 ◎納税課長 平成9年度、県から市への税源移譲ということで税率の改正があり、県民税の案文率が減となり、市民税の案文率が増となったため、市民税の取り分が増加した。 ◆鐘ケ江洋子 委員 これは定例的なものか、臨時的なものか、政策的なものか。 ◎財政課長 平成9年度から地方消費税交付金が新たに創設されたが、これを全国レベルで比較するとどうしても都道府県の取り分が多くなるため、その分を税源移譲で市町村に配分するということで新たにできたものである。 ◆鐘ケ江洋子 委員 地方のバランスが悪いので調整のためにやったということで、県内の市町村は同じようにこういう適用を受けているということか。 ◎財政課長 これは全国一律である。 ◆鐘ケ江洋子 委員 固定資産税と都市計画税で大口滞納の法人の納税というのは具体的にどういうことか。 ◎納税課長 海岸にある大きな建物の売却ができたため、約1億4000万円ほど入ったものである。 ◆内田品子 委員 38ぺージで、平成9年度の決算で個人と法人の市民税は増収だったが、トップの納税額は幾らか。 ◎市民税課長 法人市民税で一番の高額納税は3億5968万9400円である。 ◆内田品子 委員 上位5位の金額を聞きたい。 ◎市民税課長 以下、2億724万2700円、1億1387万900円、1億107万6500円、6724万1600円である。 ◆内田品子 委員 前年度に比べて土地の評価が下がったにもかかわらず、固定資産税が増額になっている。税体系の中で土地の評価にかかわる税を下げていくという検討は平成9年度はしなかったのか。 ◎資産税課長 現在、地価が下落しており、評価額は確かに下がっているが、税額の算出の基礎は評価額に対して課税標準額がイコールではない。税額の算出のもとになる課税標準額は、前年度からの課税標準額に負担調整率等を掛けて当年度の課税標準額を出すという負担調整措置が講じられる。平成6年度において評価が大幅に引き上げられたことにより現実の課税標準額との間でかなり差があるため、評価額が下がっても依然として税額は緩やかに上昇している。 ◆内田品子 委員 44ぺージの使用料及び手数料で、前回、行政改革実施項目に伴う節減効果の見込みという資料に各種使用料及び負担金等の額の見直しという項目があり、平成9年度で7000万円ほどの効果があったと新聞発表があったが、この内訳を聞きたい。 ◎財政課長 平成9年度は住民票関係を近隣各市の状況に合わせて200円から300円に引き上げたということで、7000万円の増収となっている。 ◆新倉弘保 委員 49ぺージ、衛生手数料のごみ清掃手数料について、これは途中で不幸な事故があり、1年間を通した手数料は計算できないと思うが、もし1年間通した場合でどの程度の収入見込みがあったのか。 ◎清掃事業所長 爆発事故はあったが、手数料は通常どおり処理しているので、収入に変化はなかった。 ◆新倉弘保 委員 ごみの自己搬入等の手数料はどこに入っているのか。 ◎清掃事業所長 ごみ清掃手数料に含まれている。 ◆新倉弘保 委員 実際、市のかまが動いていれば、手数料等でもっと収入があったのではないか。平成7年度の収入は1億円だが、8年度は新しいかまができたことによって6000万円近く収入が上がっている。もしそのままやれば9年度ももっと上がるのではないか。 ◎清掃事業所長 平成8年度の収入増は、7年10月1日に料金改正をしたためである。 ◆新倉弘保 委員 自己搬入の場合、持ってくる車は同じなので登録制にしておいて、一々車両を計量せず、ごみの量だけをはかるようにできないかという意見があったが、どうか。 ◎清掃事業所長 ごみの自己搬入は許可業者と市民の2つがある。許可業者は登録カード制で行っている。一般市民はその都度計量している。一般市民の自己搬入は多量なごみの搬入を主体に受け付けており、継続的な搬入は少ないと考えているので、そういう制度を取り入れる考えは今のところ持っていない。 ◆新倉弘保 委員 登録業者になる条件を教えてほしい。 ◎ごみ減量課長 登録業者とは廃棄物の収集運搬の許可業者で、現在37社が登録されている。 ◆藤間明男 委員 平成8年度に比べてたばこ税が20%ふえているが、何かあったのか。 ◎納税課長 税改正により増額となったものである。 ◆藤間明男 委員 市税の徴収率は今94.4%で、まだ5%以上の人が納入していない。平成8年度から9年度に徴収率が少し上がっているが、特別な対策をしたのか。また、今後どういう対策を講ずるのか。 ◎納税課長 とにかく徴収率を上げるため職員一同懸命になり、特に平成9年度は休日臨場を倍にふやして年6回にして取り組んだ。現年度は税収の対策専門部会を4つほど設けて、倒産対策、公売対策、催告対策、高額対策というきめ細かい組織づくりの中で活動している。11年度に向けてはなかなか特効薬がないのが実情だが、何らかの手だてをして一層努力したい。特に不動産の公売等も手がけたいが、難しい面もある。あらゆる面から取れるものは取りたい、恥も外聞もなく取っていきたいと考えている。 ◆藤間明男 委員 本市の歳入は市税の占める比率が高い。休日に督促に行くというのは倍にふやして6日なのか。 ◎納税課長 指摘のとおりである。 ◆藤間明男 委員 それで0.4ポイント上がったかどうかわからないが、1年間の休日の中の6日だとまだ休日はたくさんあると思うので、出勤の形態のやりくり等でもっとできると思う。顔を見れば納めてくれる人もいると思うので、督促状だけではなく、直接納税者に声が届く方法を進めてほしいが、どうか。 ◎納税課長 今後、前向きな姿勢で検討し、積極的に進めたい。 ◆藤間明男 委員 休日の督促は課長みずから行ったのか。 ◎納税課長 同行して市民の苦しい状況をつぶさに勉強した。 ◆藤間明男 委員 税を納めるのは公平な義務である。責任を果たしてもらうためにも、課長みずから先頭を切って徴収に励んでほしい。 ○委員長 他になければ、以上で款1市税より款11使用料及び手数料までの質疑を打ち切る。
     次に、款12国庫支出金、款13県支出金、款14財産収入、款15寄附金、款16繰入金、款17繰越金、款18諸収入、款19市債まで、50ページから87ページまでの8款を一括して質疑を受ける。               (「なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 なければ、以上で款12国庫支出金より款19市債までの質疑を打ち切る。  以上で歳入の質疑を打ち切る。  休憩する。                 午後3時51分休憩  ──────────────────────────────────────                 午後3時52分開議 ○委員長 再開する。  これより総括質疑に入る。 ◆山下孝子 委員 全体に今回の決算は大変努力されている。その中で物品購入費について伺いたい。委託契約をしているものもあるが、物品は各課各係でどのように購入しているのか。 ◎契約検査課長 物品については契約担当課である契約検査課で購入するが、各事業課の依頼に基づいて指定された物品を購入している。 ◆山下孝子 委員 契約検査課で依頼するということは、年度初めに各課から1項目ずつ上げられたものを一括して注文をするという形か。 ◎契約検査課長 共通物品については年度初めに年間予定数に基づいて単価を決めている。各課から購入依頼があると、1品ずつ契約手続見積もり等によって購入している。 ◆山下孝子 委員 物品の数の分だけ契約検査課の方へ来ると考えてよいのか。 ◎契約検査課長 お見込みのとおりである。 ◆山下孝子 委員 そういう部分では随意契約の形で物品別に業者別に契約するのか。 ◎契約検査課長 品物によっては随意契約で購入しているが、一般的には何業者か競争させた上で単価を決めている。 ◆山下孝子 委員 委託した場合、物品の選択まで委託先に任せるのか。 ◎契約検査課長 契約検査課で物品購入する場合、委託業務とは別に単品の物品という中で購入している。 ◆山下孝子 委員 委託ではない各課から吸い上げられたものを契約検査課でやるが、委託業者ではどういう形の発注になるのか。 ◎山之井 助役 委託には調査委託、プランの作成等から通常的な管理保守の委託などさまざまある。例えば庁舎の維持管理における一定物品の業者持ちなどの場合、環境に負荷を与えない範囲の物品を使用することと仕様書に指定して委託の条件にするというのもある。物品を使用する場合はなるべく適切な使用にしたいということで仕様書に記している。 ◆山下孝子 委員 委託契約した場合の物品購入のチェックというのは、契約の仕様書を取り寄せた中でそれぞれの担当でチェックをするのか。 ◎山之井 助役 委託にかかわる履行の確保の問題だが、例えば学校のトイレ清掃については、仕様書どおり行われているか学校現場でチェックし、それを教育委員会の担当課が統括して代金を支払う。仕様書の中で個々具体に行われるべき契約内容が指定されていれば、契約を担当した課が内容どおり履行されているかチェックをする。ある一定の機能を保証する意味で品物を特定しないと仕様書にあれば、その辺の機能は確保するという段階のチェックをする。 ◆山下孝子 委員 委託先が品物を買う場合、安いか高いか、安全かというチェックを委託業者がしているか気になるが、どうか。 ◎山之井 助役 契約における特定物品を現物給付にするのか、契約の中で一定の品質を確保するという条件のもとに委託料に含めるのかという問題だと思う。物によっては市が給付する場合もあるし、より合理的な機能を確保するため設計の中で見ているものもある。積算単価が機能を果たすにふさわしいものである最低限の単価を見ているということで、積算額と購入額のチェックは当然していると思う。 ◆鐘ケ江洋子 委員 平成9年度決算は、大変大きな事故のためにそれぞれの部署で経費縮減の努力をしたことが決算書によく出ているが、入札の見直し、随意契約を一般競争入札にした、単価が下がったということは、こういう契機があって初めてしたのか、随時しているのか。 ◎山之井 助役 物の見方はいろいろある。入札では委託における入札、工事請負契約における入札、通常使われる物品等の購入に係る競争入札等々がある。そういう一定の機能が果たされる中でいかに安いものを購入していくかということでは、平成9年度に限らず、過去よりいろいろ努力してきた。その中で工事請負契約については、建設省が一定の音頭をとる中で、工事コストの縮減を縮減計画のもとに3年間にわたって努力した。9年度はその初年度で、そういった意味でも努力した。 ◆鐘ケ江洋子 委員 今回、経費をいろいろなところから流用して爆発事故に備えた。未執行にするとかさまざまな縮減の仕方があったが、影響はどの程度あったのか。例えば市政の運営上、この部分で大きな影響があったということがあれば聞きたい。 ◎財政課長 たまたま平成9年度に清掃事業所の爆発事故があり、これを受けて、所期の目的を達成して予算残があるものは、原則として他のものに使ってはいけないという通知を各課に出した。これは所期の目的を達成したものであり、それ以外は通常の予算執行をした。 ◆鐘ケ江洋子 委員 いつもそれをやっていれば経費が縮減されると思うが、なぜ爆発事故がなければそういうことができないのか。 ◎山之井 助役 本市の行政執行のあり方の問題になると思う。予算の絶対額を人口で除すと市民1人当たり幾ら使えるかということで見れば、県下17市中十五、六位になる。そういった意味合いを十分理解する中で、常日ごろから徹底したコスト縮減を図っている。工事などについては見積もりの段階で具体的な設計をしているわけではないので、設計、入札、落札を経て予算額より相当縮減を図れる要素がある。こういったものを中心にプラスの執行をしていかないということでまとめた。さらには市制50周年記念事業等もあり、その目的を達する範囲内でなるべく縮減をした。 ◆鐘ケ江洋子 委員 今までは見積もりと実際に執行した差額をその課で使ってきたが、今回は事故の方に流用したということで、爆発事故があって努力したことは、執行しなかったことか。 ◎山之井 助役 基本的な認識が違っていると思う。爆発事故の13億円は縮減で出したのではなく、起債等の措置をした。縮減の額でいえば、行革の中で7億円の縮減が図れた。 ◆西沢良春 委員 委託料、旅費、工事請負契約等、各担当部局で見直しをして今回かなり改善をしたと見受けられる。こういう形で出たのは、危機感のあらわれと行政改革の進捗が浸透した結果だと思うが、担当部局の努力だけでは進まないところもある。全市的に旅費や委託のあり方のモデルを決めないといけないのではないか。また、担当部局によってばらつきがあるような気がするが、どうか。 ◎山之井 助役 さまざまな形の行革、経費節減努力に対する庁内全体の統一性、一定の基準性を確保しなければならないということだが、そういう観点を考慮の上に業務を執行している。旅費については、行く必要性、それによってもたらされる効果、時期等々を勘案し、担当課で部長までいったものをさらに職員課が全庁的に見て判断している。それがある一定の段階以上のものについては助役、市長まで来るシステムになっていて、全庁的な歩みはとれている。工事請負契約における単価、経費については、工事コストの縮減という一定の命題のもと、材料の見直し、ロットの見直し、入札方法の改善について庁内にプロジェクトチームを設置して協議し、その結論を茅ヶ崎市における工事コスト縮減計画として確定して庁内に示達をした。一定の合理性、統一性、整合性は図られている。 ◆西沢良春 委員 基本的にはかなり自由な入札制度で単価を下げるのが原則になると思うが、単価だけの問題ではなく、市として内容をどうチェックするかというあたりができないと、値段は下がっても質が悪くなっては困る。そのときに問題なのは入札の基本的なレベルの管理で、今までは最低入札価格等で決めていたが、内容も決めないと統一がとれないと思うが、どうか。 ◎山之井 助役 工事請負契約における契約価格と履行の確保の問題について、設計に当たっては土木と建築に分かれる。土木は建設省、県が決めた設計基準の中で一定の工事をする場合、労務費、歩掛かり、材料単価、機械の損料にかかる共通的な仮設費、総務管理費、会社の必要な利潤その他について建設省で決めた基準、さらに細部にわたって県が決めた基準等により、会計検査院も納得できる資料に基づいて設計している。建築は、建設省や県が決めた基準はないが、一般的に市販されて大多数の国民の認知を受けている建設物価資料に基づいて設計し、単価、労務費、歩掛かり等細かい積算をしている。そういった基準により適正な設計がされ、それが一定の公告をした後、条件付き一般競争入札、指名競争入札に付される。そういった設計書においては、材質に一定のメーカーを示す場合もあるし、一定の機能の保証を求める場合もあるし、特許がある場合は別の指定をすることがある。そういった細部の仕様も決めていて、質の確保については十分行われると判断している。 ◆西沢良春 委員 そこで気になるのは納期である。約束した納期にできないときに、業者の責任か市の責任かがあいまいになる。責任がある方がペナルティーを払わなければならない。そういう管理もきちんとしなければいけないのではないか。 ◎山之井 助役 市も民間と同じで、契約規則の中に一定期間で終わらないものはペナルティーを科すという規定がある。特に下水道の場合、地下に埋設するため土質に左右されるし、先に埋設されている水道、ガス、電電ケーブルが下水道管とぶつかってしまうことがある。下水道は自然流下によって流れるため自由に設置することができないので、他の埋設物を工事を行う前に移設しなければならない。これも工事着手前に図面等を確認し、試験堀りをしているが、それにもかかわらず違ったところにそれらがあって工事が遅延することがある。おくれたら事故繰越し制度で決裁し、6月に市議会に報告する。また、年度途中に年度内に執行しないことがわかれば、明許繰越しで議会の議決を得ている。今後とも与えられた工期内に終わるように、市民に不便をかけないように努力したい。 ◆新倉弘保 委員 清掃事務所の爆発の件で、先ほど助役から事業執行上大きな問題はなかったという発言があったが、そのように理解していいのか。 ◎山之井 助役 そのように理解している。 ◆新倉弘保 委員 当初、平成9年度は市制50周年ということで記念になる年だったが、途中からしりすぼみでがっかりした。その辺も削減されたのだから影響があったと理解するが、どうか。 ◎山之井 助役 影響がなかったということではなく、あれだけの事故があって市制50周年という記念すべき年に市民に不名誉な迷惑をかけたと思う。また、そういった中でごみをよそに搬出しなければならなかったこと、一定の粗大ごみを制限せざるを得なかったこと等、その辺は影響があったが、焼却における処理では著しい障害がなかったという意味で申し上げた。 ◆新倉弘保 委員 焼却場に手当てするためにいろいろな流用をしても大きな問題が起きないという事態は、本来なら爆発事故が起きなくてもコスト縮減はできたのではないか。 ◎八代 助役 爆発事故に関しては、当初、非常に大きな金額になると予想されたので、私の方からこの復旧に協力願うため節減を指示したが、国から災害復旧債が出ることになった。しかし、できるものはやってほしいという依頼のもと、何千万円単位の節減ができた。その中には旅費その他、海外旅行も含めて中止をし、50周年記念事業を一部縮小し、東海岸地区でやるお祭りを縮小したと聞いたが、それはそれなりに市民の理解を得て、それほど大きな影響は起きなかったのではないか。関係者はいるので難しいが、市民に対して迷惑をかけることはなかったと思う。この爆発事故に関して、最終的には相当部分を日立造船側が請け負ったため、縮減を指示したもののそれほど大騒ぎする必要はなかったが、それは結果論である。多少事業に問題はあったが、緊急時の対応ということで理解してほしい。 ◆新倉弘保 委員 海外旅行ではなく海外視察、海外研修だと思う。この際、できたという結果があるので、これからも行革の部分で縮減はできると思う。今まで10億円減らそうと言って3分の1程度しかできていなかった。こういう機会ではなくても、やろうと思えばできるのではないか。 ◎八代 助役 おっしゃるとおりである。緊急時対策ばかりでなく、工事請負についても縮減計画ということで10%を目標にやっている。下水道工事などは工種を変更したり、コンクリート管を塩ビ管に変えたり、口径500ミリを450ミリにできないかなど見直しを図っている。これはずっと継続的にやっていかなければいけないし、できるものと信じている。物品購入について批判もあったが、一般競争入札が大原則なので、それによって今後も縮減を図る。ただし、一般競争入札で高くなるようなものは例外措置として随契も認められるという原則に立ち返り、今後も行っていきたい。 ◆内田品子 委員 今回、行政改革推進2年目の決算として、特に定数管理の適正化の名のもとに、職員の削減、不補充が行われているが、住民の安全や福祉を守るという地方自治本来の目的である市民サービスを向上させることについて、基本的な考え方を市長に聞きたい。 ◎山之井 助役 自治省から各地方公共団体に定数管理の適正化ということで適正化計画を出すことが求められている。それを受けて本市も定数の適正化を求めており、計画では68人、全体数に対して3.64%の縮減を図るということで、5カ年間の計画としている。 ◆内田品子 委員 職員を削減しながら市民サービスはきちんと向上させられるのか。 ◎山之井 助役 市民サービスの低下を来さないことを前提に職員の定数管理の適正化を図る。職員が減る中でどうすればサービスが適切に行われるか、制度の見直し等を含めて実施していこうと考えている。 ◆内田品子 委員 地方自治新時代に対応した地方公共団体の行政改革推進のための新指針が97年度に出ている。新指針の特徴は行政改革大綱の見直しなどによって一層の推進を図るということだが、本市としてはどのような推進計画を平成9年度に立てたのか。 ◎企画調整課長 行政改革については平成7年11月に大綱を定めて、逐次実施できるものから実施していくという考えのもとに、おおむね3年をめどに推進するということで平成8年度より積極的に取り組んでいる。10年度はその最後の年に当たるが、本市の行政改革の取り組みについては、当初策定した実施計画で掲げた実施項目をコンクリート化するのではなく、常に新しい課題について取り上げて改革を進める。11年度以降も7年に策定した大綱の趣旨に基づいて取り組んでいきたい。 ◆内田品子 委員 本市の場合は平成8年から10年の3年間の実施計画で進めるということで、昨年出された新指針は盛り込まないということか。 ◎企画調整課長 本市が平成7年に策定した大綱にはその線に沿った形である程度取り扱いがされている。新指針は数値的なものを示しながらやっていきなさいということなので、今後新たに目標を定めて実施していきたい。 ◆内田品子 委員 土地開発公社に10億円を繰り出した決算なので、長期保有地についての方向性を聞きたい。また、本市財政の硬直化を招きつつあるので抜本的な対策を確立しなければならないと考えるが、市長はどのように乗り切るつもりか。 ◎山之井 助役 一般会計予算における位置づけとしては土地開発公社に対する貸付金ということで、年度末に返還されるものである。土地開発公社にかかわる保有土地の処理については、現在、柳島小和田線に5400平米ほど持っていて37億円余り保有している。辻堂赤羽根線は440平米余りを持っていて1億9800万円の保有をしているが、既に今年度末には開通し、近い将来にバス路線になるということである。国庫補助がついた段階で土地開発公社から市が買い上げることもあるし、市長と土地開発公社理事長の間で5カ年間にこういう用地を買い上げるという一定の約束はあるが、市の財政事情からその他の施策が優先されて、土地の買い上げに予算が回らなかった。柳島小和田線についても既に大部分の用地買収が行われ、消防署の(仮称)海岸出張所ができるということで、平成12年度にはあの路線の開通を図りたいということである。数年の間に38億円の補助対象になるかというと当然それは見込めないので、今後の処理は大変厳しい。債務負担行為その他で市と公社との約束を果たしていくなど、何らかの方法をとらざるを得ない。 ◆藤間明男 委員 平成8年度に比べて9年度はいろいろな数値が向上し、大変努力をしたことは監査委員の報告からもわかるが、世代間の公平な負担という理屈のもとに市債が33億円ふえて、9年度末で市民1人当たり37万円を超していることについてどうとらえているか。 ◎財政課長 現在の公債費の相当部分、減税補てん債と減収補てん債で現在高は約100億円を超えている。これを除けば建設事業に向けた市債の残高としてはある程度適正と考えているが、世代間の負担の公平性が大原則で、これを考慮して適正な範囲内で一時的に財源を満たすことが難しい状況なので、基本的にはこの趣旨に沿って市債の発行をしている。しかし、近年、税収の伸びが少ない中で、元利償還金、公債費のウエートが年々高くなることに相当危惧は持っている。今後それらを十分考慮し、公債比率一つとっても13%程度におさめる形の市債の発行をしていきたい。 ◆藤間明男 委員 確かに道路などは何世代にもわたって使っていく。今借金をしてつくっておけば何世代も使えるという感覚なら構わないが、この財政状況と少子化を頭に入れなければならない。今後、少子化になることははっきりしている。その中で世代間の公平というだけの計画は、ある程度考え直してもいい時期に来ていると思うが、総合的な計画を含めてどのように考えているか。 ◎山之井 助役 ごもっともである。ただ、そういう考えと日本政府に占める地方公共団体の割合がある。地方公共団体の財政運営の基本にする、国と地方、国民経済との整合性を図る、地方財政の自立権、自主権を尊重するという目的のために、毎年、地方財政計画を自治省が定めて国会と内閣に提出している。これによると平成8年度は地方の借入金残高が140兆円を切った。9年度は147兆円、10年度は156兆円で、国が地方債の残高に一定の指標を示している。こういう形の中で日本の財政制度の中における位置づけをしなさいと自治省も言っているし、国会もそれを了承している。おっしゃる意味は十分わかるが、後世代に適正な負担という形の中では、必ずしも野放しに起債をふやすべきだとは考えていない。返せる範囲、13%程度が一定の限度と思っているし、そういった中で有効活用を図りつつ、後世代に負担を残さないものにしたい。 ◆藤間明男 委員 総合計画その他は本市の人口ピークを24万人と想定していると思うが、そこまでいかない気がする。そこを見据えた中で総合計画の見直しや新しいものへの発想の転換をしていかないと、今のままでは後世の負担が厚くなり過ぎる。この計画と借金の仕方は、人口増のピークをどうとらえて行っているのか。 ◎市長 人口推計については大変難しい側面がある。ただ、日本各地の推計が相当狂う中で、本市は昨年も1700人ほどふえている。現段階で大筋で違うとは思わないが、今後、日本の人口が一番少なくて8000万人台まで下がるという推計もある中で、この町の将来像をどうとらえるかは大変重要である。その中で、最近の世界経済の動き、人の動きを見ると、日本は現段階でも非常に外国人にとって住みやすい環境である。合法、非合法を含めて人口が流入しやすい素地があり、従来の日系人だけでも人口推計が大幅に狂うという見方も出ている。特に在留外国人に地方参政権を与えるべきだとか、合法的でなくても長期で安定した市民生活を送っている人は健康保険に加入させるべきだという世論が一般的になる中で、人口が長期低落傾向というのは必ずしも当たらないという考えが間もなく台頭してくる気がする。そういう点から、本市の人口推計24万人というのはかなり妥当性が高いと認識している。  先ほど来、後年度負担の話が出ているが、減税補てん債関連が100億円と非常に大きい。国のもくろみからすると、財政的に豊かな地方には、国の借金の割合に比べたらもう少し多く負担させていいというあらわれだと思う。国は今年度末の地方債残高を156億円と見ていて、総額で384兆円の借金を見込んでいる。依然として富裕な地方自治体の起債額は必ずしも多くないので、そういうところの事業にはたくさんの補助はしないという方向が続くと思う。これは1つは国の方針で、国が甘い方針を立てたとき、本市が起債等で十分配慮して健全経営を誇ることは、当年度、後年度も含めて市民にいい社会環境の提供をできるかどうか難しい判断になる。国の言うとおりになれということではないが、国の流れに沿った財政計画が、実質的な市民の負担としては当たり前なのかという判断も一方ではある。しかし、市債の額が15%を超えないということには絶えず留意している。こういった点も考慮すると、現在の本市の財政運営はそれほどいいとは言えないが、非常に危ない状態ではない。それなりに健全化の努力も引き続き続けていく余地があると考えている。 ◆鐘ケ江洋子 委員 先ほど指摘した公共工事と結果ということで、駅広の問題とか、松林のケアセンターの壁がさわったら血が出るような壁になっているとか、細かく言えば切りがないが、チェック体制や責任についてどう考えているか。 ◎山之井 助役 1つは設計、2つは施工がどうだったのかということがある。設計書のとおり工事が行われたならば、設計のあり方が問題になってくる。市民参加ということで利用者に図面を見せたりしているが、ややもすると見切れない部分もあるので、その辺のカバーについてはなお一層努力していきたい。 ◆鐘ケ江洋子 委員 基準どおりやっている、間違ったことはしていないという思いがあると思う。間違える間違えないではなく、システムがない。スペシャリストばかりそろっていても使う側が困っていることが大変多い。一般的なアドバイスのシステムをこれからどうやってつくり上げるのか。これが大きな問題だと思わないと、ただ努力しますという話で終わってしまうのではないか。 ◎市長 指摘のとおりだと思う。コミュニティセンター湘南の和室に行ったところ、お茶のしつらえがしてあったが、炉の切り方が逆だった。いろいろなシステムで検査し、調査し、関係者の意見も吸い上げた中で、最近では最も悪い例だと思う。今のケアセンターの壁も同じである。つくるときに専門家が見る中で、使用者の視点がしばしば欠けている。設計の段階でチェックできるのか、中間で一遍チェックする仕組みをつくったらいいのか、その辺の組織的なものを位置づけないと、絶えずでき上がったものについておわびしなければならないことも十分あり得る。今この段階でこういった組織をつくってチェックするということは言えないが、今後さまざまな施設をつくる中で、最も重要な点であるという認識で今後に臨みたい。 ○委員長 他になければ、以上で総括質疑を打ち切る。  これより討論に入る。 ◆内田品子 委員 認定第2号平成9年度茅ヶ崎市一般会計歳入歳出決算の認定について、共産党として意見を述べ、態度表明する。  歳出全体の19%を占める民生費は特に需要が強まっている。しかし、行革の名による定数管理の適正化のもとでの職員の削減、市民サービスの低下がさらに進んだこの決算の認定については反対する。詳しくは本会議で討論する。 ◆藤間明男 委員 自由民政クラブを代表し、認定第2号平成9年度茅ヶ崎市一般会計歳入歳出決算の認定について態度を表明する。  認定につき賛成する。詳しくは本会議で討論する。 ◆西沢良春 委員 市民会議・ネット21を代表し、認定第2号平成9年度茅ヶ崎市一般会計歳入歳出決算の認定について賛成の立場で意見を述べる。  細部については本会議で討論する。ただ、ごみ焼却場の爆発事故があった年の決算ということで、確かに実害はなかったかもしれないが、市民に与えた不安感、ごみを出す機関の協力その他、市としてその辺は厳しく反省しなければいけない。また、行革について、その費用の減少に努力していることは認めるが、市民参加の時代と言いながら、一方でプロである市の職員が、私たちが思いついた中で指摘できるような形での事業執行がされてしまうことは十分反省してほしい。努力していることは十分承知しているので、さらに今後努力していただきたい。 ◆鐘ケ江洋子 委員 市民自治の会の一員として意見を述べる。  大変消極的だが賛成する。理由は本会議で述べる。 ◆柾木太郎 委員 茅政会を代表し、認定第2号平成9年度茅ヶ崎市一般会計歳入歳出決算の認定について態度を表明する。  基本的には賛成する。本来、市制50周年のめでたい年だったが、不幸にして爆発事故が起きた。歳入部分その他もろもろの要素があり、なおかつ努力もあって大事に至らずに済んだということ、また行革が進められたことに大変敬意を表する。詳しくは本会議で討論する。 ◆山下孝子 委員 公明党を代表し、認定第2号平成9年度茅ヶ崎市一般会計歳入歳出決算の認定につき賛成する。  審議の過程で1点感じたのは、執行部の方々はすべてを熟知していることが税金を預かる者として大事だと思うが、わからないという発言に非常に遺憾な思いがした。議員よりも執行側が熟知して税を扱うことが大事ではないか。詳しくは本会議で述べる。 ○委員長 他になければ、これにて討論を打ち切る。  これより表決に入る。  認定第2号平成9年度茅ヶ崎市一般会計歳入歳出決算の認定についてにつき採決する。  本件を認定すべきものと決するに賛成の方の起立を求める。                 〔賛成者起立〕 ○委員長 起立多数と認める。  よって、本件は認定すべきものと決した。  お諮りする。  本日の会議はこの程度にとどめ、延会することに異議ないか。              (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○委員長 異議なしと認め、延会する。                 午後4時56分延会...